トレッキング目的で滞在した晩夏の北極圏にて子供が体調を崩したとなると、はっきり言って、やることがない。
これがオーロラ目当ての観光客集まるロヴァニエミだとかサーリセルカなら、悪天候対策に室内アクティビティも用意されているのだけれど、なんせもっと辺鄙なところに泊まってしまったため、近場でできることが少ないのだ。湖の水はとっくに冷たくて泳げやしないし、近くの村はアルペンスキーで有名だけどもちろん雪は積もっていない。その代わり山を楽しみましょうとマウンテンバイクの貸し出しならしているものの子連れでは難しいし、そもそも山で育った私がなぜわざわざお金を払ってまで自転車で山に分け入らなければいけないのか。実家に帰って高校時代の通学ルート(家がある山を降りて高校のある別の山を登る計7キロ)をなぞれば絶対このフィンランドのなまっちょろい山を攻めるよりいい運動になるはずだ。
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フィンランドで暮らしてみた
気づけばフィンランド人と結婚して、ヘルシンキに暮らしてた! しかも子どもまで産んだ!
日本人の大好きな「かわいい北欧」。でも、その実態は?
暮らしてみて初めてわかった、フィンランドのちゃっかり賢く、ざっくり楽しい、意外な一面。
ゆるゆるまったり、マイペースにご紹介。
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