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2021年上半期の運勢

2020.12.09 公開 ポスト

2021年上半期 しし座の運勢真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2021年上半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

<全体運>

「わたしとあなた」のために。

2021年上半期、しし座の人々は人間関係にスポットライトが当たります。といってもマイペースなわりに“みんなでワイワイ”が大好きなしし座ですから、いつものことと思われるかもしれません。そのなかでも今年の特徴を挙げるなら、断然「目の前の人に注ぐエネルギーが強い」ということ。「オーディエンスのみんな~! 盛り上がってる~!?」ではなく、「わたしとあなた」の一対一の関係を大事にしていきたくなる、ということなのです。たとえば、目の前の恋人。結婚相手。仕事上の敵……というと不穏なムードが過ぎますでしょうか、「向き合っていくべき仕事相手」、くらいに穏当な感じでいきましょうか。

いずれにせよ、「わたしとあなた」の世界で、物語が動き始めます。私的な人間関係だけでなく、仕事においても「特にフォーカスしたい相手」を見て、エネルギーを集中的に注ぐことを意識するとよさそうです。あの人もこの人もと分散しないで、集中するのがいいんですね。じゃあ好きな相手以外は全員ハニワとでも思っておけばいいのかという話も出てくると思うのですが、そこまで極端な話でもありません。八方美人的にエネルギーを分散しなくてもいい、ということです。8つに等分するくらいなら、ほとんどをひとりに注ぐ。8方向を見るくらいなら、ぱぱっと見渡したあとは一方向に体を向けておく。そんな感じです。

今、この人と思える人がいなくても、まったく問題はありません。そのときは、「『この人』と思える人が現れるんだな、楽しみにしておこう」と日々を生き生きと楽しく生きたらいいのです。「こういう時期なのに、自分にはそう思える人がいない」と寂しくならなくても大丈夫。占いはあなたを寂しくさせるためにあるのではありません。使い倒して幸せになるためにあるのですから、「ほうほう、そんじゃそのつもりでいようじゃないの」くらいに思っていましょう。たとえば、「自分はどんな人と向き合えると幸せと思えるのだろう」「どんな人と向き合うことを、理想と思っていただろう」と考える。そういうのって、明確な相手がいるときはどうしても、純粋なビジョンを描きにくいものなです。そのお相手基準で考えてしまうようになるからです。「この人」と思える人がいない時期にだって、ちゃんと価値はあります。

ひとりと向き合うというのは、どういうことでしょうか。相手を見つめるだけでなく、相手の視線の先をともに見つめることになるのでしょう。相手があなたの視線の先にあるものを見ることができるように、詳しく話すことも必要になりそうです。どんなに頑張ったって、相手の目にはなれない。それがわかっていてもなお、「あなたが見るものを、自分も見たい」「自分が見るものを、あなたにも見せたい」と思うことが、今年のカギになるのではないだろうかと思います。

追い立てられるような、せわしない時期を過ぎて

少し時間を巻き戻して見てみますと、2017年末頃から、しし座の人はとにかく多忙だったのではないかと思います。仕事に家事に、名前のない膨大な作業がいつも山積みで、どれから何をやればいいのか、なんとか効率的に済ませる手段はないものか、絶えず追われるような日々を過ごしてきたのではないでしょうか。しし座の人は、困難があってもなお自分を信じ、意欲的に人生を切り開いていく人々です。それでもこの3年ほどは、疲弊しきって「ずっとこんな日が続いていくのだろうか」と思った日も少なくなかったであろうと思います。頑張っていらっしゃいましたね。

この時期は、恋愛でも仕事でも「関係性の調整」「信頼関係の構築」にスポットライトが当たる年でもありました。熱意だけでワーッといくのではなく、サスティナブルな関係にするためにベストな方法を模索する。やるべきことをコツコツこなし、信頼関係を作る。その過程においては、自分の子供っぽさやズルい部分に徹底的に向き合わされた人も少なくないはずです。スペシャルではない日常を生きながら、自分を鍛えていらしたのですね。

このせわしない季節は、2020年12月後半に終わりを告げます。そして同時に、「関係性を作る力」と「いろいろな人からの信頼」を、あなたに残していってくれています。以前はまるで興味のなかった関係性──たとえば結婚とか、ビジネスパートナーを作ることとか──が「今なら、トライしてもいいかもしれない」と思えるようになる人は多いことでしょう。周囲の人が自分を見るまなざしが、「あなたが言うなら信じるよ」という温かさも含んでいることに、気づくのかもしれません。そうした意味で、あなたはすでに2021年という人間関係のときを、乗り切る力と運に恵まれているのだろうと思います。

人間関係の困難は、心の足りない部分を反映したもの

人間関係という今年のテーマは、実は今年に限った話ではありません。今年が一番ビビッドなかたちで出ることは確かですが、おそらく向こう20年、なんらかのかたちでしし座の人が向き合い続けるテーマとなります。

これは2020年12月22日、木星と土星が同じ場所で出合うという20年に一度のイベント「グレート・コンジャンクション」が起こり、新たな時代が幕を開けたことと関係しています。今回は200年に一度という特別な節目も重なり、金銭や所有、権威に重きが置かれる「土の時代」から、知性とコミュニケーション、個性が重視される「風の時代」へとシフトすることになっています。

風の時代において、しし座の人は何を意識していく必要があるのでしょうか。ひとつ申し上げるならば、人間関係において「今までのあたりまえ」を追っていると、幸福感にはつながりにくいということです。

2020年の時点ですでに起こっている流れではありますが、結婚を巡る考え方は随分と自由になってきています。人が会うこと、話すことのかたちも、コロナ禍のなかで一変しました。これはとても素敵なことです。結婚という枠にとらわれて自分らしい人生を生きていきたい気持ちを抑えることになった人にも、時間的制約から働く機会が限られていた人にも、これからは生きやすい時代になるだろうと思います。

ただ、たとえば既存の結婚という制度の本質を見ず「結婚というかたちを実現するためだけの婚活」をしたり、信頼関係や知識のインプットもない「うすっぺらい営業」といったものは、今後さらに価値をなくしていくでしょう。いいご縁になかなか出会えなかったり、好ましくない人に気を向いたりして、悲しい思いをするのが関の山です。

この2020年前半、もしもやっかいな人間関係が持ち上がったとしたら、まずは「解決法はある」ということを強く思っていらしてください。そして少しでも苛立ちやショックや、悲しみが落ち着いたときに「自分は何に甘かったのだろう?」と考えてみると、本当の意味での「解決」が見えやすくなってきます。

これは単純に「すべてお前が悪い」という話ではありません。仮にもショックを受けている人を、そんなふうに追い込む人を信用してはいけませんよ。そうではなく、占いの観点で見ると、この時期に起こる意に沿わない出来事には「直したほうがいい甘さや弱さを、相手というファクターを通して指摘される」という機能がある、ということです。難しい相手に相手として、そういう切り口から見ることが「占いを使う」ということになります。

対人関係でショックなことがあると、しんどいものです。ただ、人は経験から学ぶ生き物である以上、どうしたって過去のやり方や発想がスタンダードとして根付いています。そりゃもう、意識しないほどの心の奥深く──無意識のなかで。誰もが経験したことのない「風の時代」を生きるなかで(今800歳くらいの人は経験があると思うのですが)、人間関係のあり方もどんどん変わっていきます。風の時代では知性とコミュニケーション、個性を意識した人間関係が主体となる、とわかっていても、いきなりうまくはできません。だから、相手とは合わないとわかったときは「相手が悪かった」「自分に見る目がなかった」と思うよりも「この人を信じた、自分の甘さはどこだったのだろう?」「この人に、過度に期待していなかったか?」といったことを、振り返ってみられると、幸せをつかむルートにちゃんと、乗っていけるだろうと思うのです。

できなかったことは、これからできるようになること。この2021年上半期は、うまくいかない人間関係からも、学び多き時期なのであろうと思います。

*   *   *

電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した今年の運の“活かし方”をくわしく解説しています。また、2020年12月22日に起こる、200年に一度の「時代の変節点」を踏まえた世の中の見通し、星回り的に注意したい時期についても言及しました。占いは読むだけでなく、使ってこそ意味があるもの。2021年という特別な1年を展望する際、ぜひお役立ていただければと思います。

<恋愛運>

信頼できるパートナーを見つけたい、パートナーとの信頼関係を確かなものにしたいと思っている人には、嬉しいことが起こりやすいときです。単純にいいことが起こるというよりも、「価値観の転換が起こることで、いい風が吹き始めた!」という流れがメインになる年です。昨年と同じマインドで同じ願いを「今年こそ」と思っていると、なぜか空回り感ばかりが強くなっていくこともあるかもしれません。恋愛観も結婚観も、変わります。でも、より自由に、より生きやすい関係を築けるように私たちの価値観そのものも変わっていきますから、しっかり自分をアップデートしていきましょう。慌てる必要はまったくありません。心が伴っていないのにかたちだけ変えても、しんどいことのほうが多いでしょう。じっくり、ゆっくり、やっていきましょう。

ここからスタンダードとなるのは、個と個が尊重し合える、自立した関係です。自分の足でしっかり立っていて、ひとりでも生きられるかもしれないけれど、相手がいればもっと楽しい人生になる。そんなマインドで探していけると素敵です。相手がいる人も、今は出会うまでの道の途中にいるという人も、「どういったパートナーシップを作り上げていきたいのか」を明確にイメージしておくといいでしょう。

ここに至るまで、恋愛や人間関係において、辛い思いをなさってきた方もおられることでしょう。2023年頃までは「制限と試練の星」である土星がパートナーシップに影響を与える時期です。真剣に長続きする愛を手に入れるのに妨げとなるような事柄がある場合は、それをビシッと直す機会を得られます。辛い思いをする原因、クセのようなものから、直していけることでしょう。

ここまでご覧になって、「厳しいのなんていやだなあ」と重たい気持ちになったりしましたか。もしそうだったらごめんなさい。でも私は思うのですが、好きになった人に裏切られたり、粗末にされたりすること以上に辛いことって、あるでしょうか。ひとりぼっちで傷を抱え続ける、それ以上に重たいものって、あるでしょうか。それと比べれば、土星が与える厳しさというのは救いがあります。

悲しみがまだ心のなかに残っている人が、悲しい思いをもう繰り返さないために。この時期に起こる「愛の試練」は、幸せになるための頑張りどきかもしれない、と思ってみるとよさそうです。そう受け止めることができたなら「なんでこんな辛いことばかり……」ではなく「ならば、こうしよう」と前向きに受け止めていけるだろうと思うのです。あなたなら、きっと。

上半期で特に恋愛運に恵まれるのは、1月9日まで、2月1日から25日まで、それから6月27日以降です。2月は復活愛を願っている方にとってはきっかけをつかみやすいときですが、過去にお別れに至った原因を解消できていることが必要条件となるでしょう。

ピンポイントで時期を挙げましたが、今年のあなたの恋愛運を応援してくれるのは「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星です。そうした意味では、年間を通してずっと恋愛運がいいと言いきってよいだろうと思います。前向きに頑張っていきましょうね。

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電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、パートナーがいる人、今はパートナーを探している途中という人、また障害のある恋で悩んでいる人向けにそれぞれ、半年間の展望とアドバイスを書きました。月ごとのくわしい恋愛運の解説に「ネガティブな状況の乗り切り方」もありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

<仕事運>

2017年あたりからというもの、ハチャメチャに忙しい日々を過ごして来られた方は多いかと思います。2020年からはさらに「仕事が増える」という暗示も出ていました。本当によく頑張っていらっしゃいました、おつかれさまです。渦中にいるときは日々の雑事に追われていっぱいいっぱいになりがちなのですが、ここまでの歩みは決して無駄な日々ではありません。あなたの努力を見てくれている人は確かにいて、そうした人の信頼が2021年以降、要所要所であなたを助けてくれるだろうと思います。

で、その2021年です。交渉や相談事などが増え、昨年とはひと味違った躍動感ある日々を過ごされることでしょう。ビジネスパートナーや相棒、相方といった、頼もしい関係にある人に恵まれ、その人から大きな学びを受け取る暗示も出ています。大事なのは、2021年からは「会社名」や「役職名」「出身校」などのブランドや権威といったものは、通用しなくなってきます。いえ、一部では通用し続けるのでしょう。でも、先細りは必至です。それよりも、知性とコミュニケーションをもって社会や仕事と関わる人こそが活躍できる時代となります。

そうした時代の変革期に、対人関係が上昇気流に乗るということは、非常に強く前向きな出来事と言えるだろうと思います。あなたは太陽のように皆から愛され、道なき道をばりばりと切り開いていくことがお得意な方ではありますが、人にまっすぐ向き合うこと、個と個として互いを尊重しながらベストを目指すことは、どうぞ忘れずにいらしてください。

5月中旬から夏にかけては、重要なポストについての打診があるかもしれません。あるいは、退職する人から仕事を引き継いだり、またあなた自身が力を入れていたプロジェクトを別の人に引き継いだりするのかもしれません。受け入れるかどうか、他の誰かに渡すかどうかというのは選べるのですが、それを引き受けてオイシイかどうか……といった発想で動くと見誤るものが多そうです。あなた自身がその選択をすることで、どう変わるか。それを考えたときにプラスのイメージが浮かぶのであれば、きっと良い話にしていけるのだろうと思います。

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電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、上記の運に加え、転職・起業を目指す方へのアドバイス、ほか半年間の展望を書きました。月ごとのくわしい仕事運の解説に「ネガティブな状況の乗り切り方」もありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

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