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2021年上半期の運勢

2020.12.09 公開 ポスト

2021年上半期 やぎ座の運勢真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2021年上半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

<全体運>

200年に一度の、変化の波に乗る

2021年上半期、やぎ座のテーマは「自分をアップデートする」です。アップデートに用いるものはモノという人もいるでしょうし、ここまで頑張って積み重ねたスキルや知識、力であるという人もいるでしょう。それらをコツコツと、活かしていけるように磨き上げていくのが2021年です。なんてありふれた光景なのでしょう、でもいつの世もとても大切なこと……と言いたいところですが、今年からは違います。この占いは「使う」ことを意識して書いておりますので、2021年のあなたが最大限、持っている運を活かす方法を書いてみます。

「自分をアップデートする」と書きましたが、もっと直截的な表現をするならば「資産とその価値」に重きを置く年です。お金やモノといった形あるものの所有から、時間や体力、スキルといった形のないものも含みます。人類が道具を使うことで自然を使いこなすようになったように、これらのものは人の力をグッと拡張して、「できること」を増やしてくれます。だから私たちは、お金はたくさん欲しいなと思いますし、時間は大切にしますし、スキルを身に付けようと頑張るのですよね。

こうした資産や、所有することについて、価値観がドラスティックに変化するターニングポイントがあります。2020年12月22日に起こる、「グレート・コンジャンクション」です。

これは木星と土星が同じ場所で出合うという20年に一度のイベントで、今回は特別に、200年に一度の特別な節目も重なっています。これが何を意味するか。200年続いた「土の時代」が終わり、「風の時代」へとシフトする、ということです。土の時代に重視されていたものは「金銭や所有、権威」。風の時代に重視されるものは「知性とコミュニケーション、個性」です。ここ1~2年の世の中を見ていても、思い当たることはいくつかあるのではないでしょうか。たとえばキャッシュレス化、オンライン会議、リモートワークにシェアリングエコノミー、サブスクリプション系サービス……こうしたものは「風の時代」の予兆であり、世の中を覆う価値観や幸福観、ビジネスの潮流、家族など既存のシステムは今後も変わり続けます。時代はもう、戻ることはありません。

さて、やぎ座といえば「土」の要素を持つ星座です。そして2021年の運は、お金やモノといった形あるものの所有──これはそのまんま「土」の意味合いです。時間や体力、スキルといった形のないものは風っぽい要素もありそうですが、ただの情報や変化してやまないものではなく、個々人にそなわって形を変えて使いこなすという点で、土っぽいものとしたいと思います。

お金や物質、所有といった土の要素の価値観は、多くがこれまで過ごした環境に左右され、一度定着するとなかなか変わることがありません。私も20年前の極貧生活で染み付いた貧乏性がいまだに抜けず……というのはどうでもいい話ですが、きちんとアップデートする意思を持たないと、せっかく手に入れたものが思ったほど役に立たなかったりするのですよね。もちろん、「役に立たないものには価値がない」とは申しません。世の中で誰も見向きもしないものに、自分なりの価値を見出すのはとても美しく素敵な行為だと思います。ただほとんどの人が炊飯器を使う時代に「俺は絶対かまど派」と言っていたら住む場所が限定されすぎますし、「資格さえ取れれば一生食っていける」と思っていたらまずいでしょう。頑張ったのに、使えないのはしんどい。価値観の根源すら揺らぎかねませんし、何よりつまらないです。人生にそんな瞬間が多くなるような道は、避けたほうがハッピーでしょう。

世の中は変わっていきます。私たちが必要なモノもスキルも、「何に価値観を置くのか」だけでなく「いい使い方」も、知っておく必要があるのですね。

お金にモノ。何を、どうアップデートすべきか?

土の時代には、モノやお金を持っていることが素敵とされました。車にマイホーム、土地、ありとあらゆる財産。モノとしての魅力もさることながら、それらを手に入れる能力も含め、持ち主が魅力的と見られることも多くありました。いわゆる「金持ちがモテる」「金持ちは偉い」というやつです(雑なまとめ)。

いくらグレート・コンジャンクションが起こるとはいえ、それらの価値がいきなりなくなるというわけではありません。ただ、経済的な豊かさよりは「それをもって、皆のために役立てる方法」を持っている人がこれまで以上に注目され、世の中を牽引することになります。社会貢献をする人はこれまでも多くいましたね。寄付に力を入れる経営者や富裕層の話は多く聞かれます。それがもっと、一般レベルで「あたりまえ」になるのでしょう。ほか、溜め込むよりはたくさんの経験に投資して、思考や心を磨いていくこともこれまで以上に大事になります。

こういったことは常日頃から心がけたからといって、突然できるものでもありません。「ハイお金を使いましょう」と言ったって、「え!? 貯金は!? 何かあったらどうするの!? 貯金ゼロだったら結婚とか無理じゃない!?」となるのが普通です。普段から「資産の○割は経験に投資しよう」「あのクラウドファンディングに協力したいな」などというふうに、視野を広げ思考していく。その姿勢こそが、いい運の波に乗るということです。

では、スキルについてはどうでしょうか。これまでは「この資格や技術を持っていると強い」というものがたくさんありました。手に職があれば安心、というやつです。転職に関するご相談をいただくときに「会社員を辞めたい。この資格をとって独立したいがどうか」という方は少なくありません。転職に有利だからとTOEICで高得点を狙ったり、プログラミングを身に付けたりといった方も多いですよね。

その努力は素晴らしいことですが、これからはスキルに加えて、コミュニケーションの力が今以上に重視されます。たとえば仲間だけでなく、SNSのフォロワーに訴えかける力。広く世の中とかかわり、知見をシェアし合う行動力。「知っている」だけでなく「これとこれを合わせて、こう!」と提案できるアイデア力こそが大事になります。スキルアップを目指すとき、そこまでイメージできるかどうかが大事になってくるでしょう。

あなたが持っているものは、これから持とうとしているものは、風の時代にどう使っていけそうでしょうか。ガンガン考えていきましょう。持っているモノで判断されたり、資格やスキルに縛られたりする時代より、絶対に楽しいはずですから。

振り返ってみれば、この2~3年というもの、あなたは本当に頑張っていらっしゃいましたね。やぎ座にとっての守護星であり、「制限と試練の星」と呼ばれる土星がやぎ座に巡ってきたのが2017年末のこと。土星が巡ると、人はアイデンティティを問われるような出来事のもと、自己否定を繰り返したり自分を押さえつけたりしながら成長を促されます。ストイックに鍛え上げる日々を続けるなか、2020年に「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星がやぎ座に巡ってきました。この2星とともに、やぎ座の人々は自分と闘う激動の日々を生きて来られたわけです。決して平坦な道ばかりでは、なかったはずです。

転職や起業、あるいは結婚や出産など、大きなライフイベントを経て価値観や生活が一変したという方は少なくないでしょうね。そんな派手なイベントはなかったという人も、それぞれに日々の至るところで「岐路に差し掛かる」という言葉が似合うような出来事に見舞われ、自分自身のあり方を問われていたのではないでしょうか。

2021年、あなたは知識を活かし、スキルを役立て、社会や人と豊かに関わって自分をブラッシュアップしていきます。そして、何も持っていなかった頃とは段違いの豊かさを手にするのです。それが、2021年上半期です。

*   *   *

電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した今年の運の“活かし方”をくわしく解説しています。また、2020年12月22日に起こる、200年に一度の「時代の変節点」を踏まえた世の中の見通し、星回り的に注意したい時期についても言及しました。占いは読むだけでなく、使ってこそ意味があるもの。2021年という特別な1年を展望する際、ぜひお役立ていただければと思います。

<恋愛運>

2020年は、恋においても激動の年でした。運命と呼びたくなるような恋をしたり、自分でも驚くようなミラクルが起きて結婚することになったりした人は多いことと思います。「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星が、応援してくれる時期に当たっていたからです。なかには別れを選んだ人もいたかもしれませんが、2020年に別れるおふたりというのは必ず、別れと同時に新たな幸せにつながる道をも歩み始めることになっています。でも、いまだ悲しみに胸がふさいでいる人は、無理にそう思わなくても大丈夫。十分に悲しみ尽くして「そろそろ大丈夫」と思えるところまできたときには、自分が幸せにつながる道の上にいることを、決して道を踏み外して雑草が生い茂るなかを転がり落ちドブにはまったりはしていないということを、思い出していただくとよろしいかと思います。

木星の恩恵を受ける一年は、やぎ座の人が頑張ってきた3年間の最後の年でもありました。これについても触れておきましょう。全員に当てはまることではないだろうと思うのですが、2017年末頃からは「自分が自分らしく生きること」への罪悪感、自分らしくあることへの抵抗感や疑問といったものが強まっていた人がいらっしゃったのではないでしょうか。自分に対して、常に緊張感を抱えている状態は恋においても同じで、わざわざ自分を苦しいほうへ、寂しいほうへと追いやってしまう、そんなことが起こりやすい時期にあたっていたのです。

たとえば、悩むことがあっても「自分が選んだ道なのだから」「人に頼ってはいけない」と思って、なかなか言い出せないといったこと。環境も不思議と逃げ場がなく、ギリギリの精神状態になってやっと人に相談したのに「そんなの、自分で考えるしかないじゃん」と言われてしまうようなことも。こうしたことは「制限と試練の星」と呼ばれる土星が、やぎ座の人のアイデンティティに影響を与えていたためです。

もちろん、自分への制限など、したくてするわけではありません。制限するぞと思ってするのではなく、心が自然とそちらに向かっていく。それが、土星が巡ってくる時期です。まるで災厄の星そのもののようですが、それは土星のほんの一部しか見ていないと言えるでしょう。土星は、人を孤独に追いやりながらも、その人に「自分の足で立つこと」の大切さを教えてくれます。恋において、相手に依存しない。寂しさの穴埋めをさせない。愛することの、見返りを期待しない。自分のことは自分で支えるからこそ、人を人として愛せるようになるのです。

そんな土星の季節も、2021年にはすでに過去のものです。2020年12月17日を最後に、土星はやぎ座を抜けて次の星に進んでいきます。まず体感するのは、ふわりとした気楽さ。自分を追い込んでいたものが消え、のびのびとした気分で人を愛することを楽しんでいかれるのだろうと思います。長く続いているカップルの場合、どんなときもパートナーが愛を注ぎ続けてくれていたことに、今になって気づくのかもしれません。

依存せず、見返りを期待もせず、好きという気持ちでつながる「私とあなたの関係」。自分の足で立つことは寂しいことでも何かを拒絶することでもなく、お互いを尊重し合う心地よい状態であることを、何度も繰り返し味わうことになるのでしょう。ただ、得てして現実的な発想になりますから、相手の“条件”には厳しめの目を向けることになるのかも。年収や貯蓄額などで無意識のうちにジャッジするのは良くない、とはどなたもご存知だろうと思います。が、2021年以降はより裏目に出やすくなります。スペックは大事、でも長くともにいられる相手を求めることのほうがもっと大事、ということで、ここの認識はブレさせずにいていただけたらと思います。

上半期で特に恋愛運に恵まれるのは、1月9日から3月4日、4月15日から5月9日、5月12日、5月14日以降です。かなりミチミチに集中している感じです。

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電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、パートナーがいる人、今はパートナーを探している途中という人、また障害のある恋で悩んでいる人向けにそれぞれ、半年間の展望とアドバイスを書きました。月ごとのくわしい恋愛運の解説に「ネガティブな状況の乗り切り方」もありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

<仕事運>

ここまで培った実力や知識を存分に発揮できます。単純に自分の時間を切り売りするような働き方よりも、能力を活かしてより高い利益を得る、いわゆる「レバレッジをきかせる」ような働き方が可能になるでしょう。自営業やフリーランスの方、あるいは転職につき年俸交渉をされる方などは、おそらく「こんなにたくさんのお金をもらっていいのかな」という気持ちも生まれると思うのですが、そこで一言、自分にかけていただきたい言葉があります。「おそれるな!」です。

2021年から2023年あたりまでは、あなたはついつい自分の能力を過小評価しがちだったり、お金を得ること=気が引けることなどと思ったりしがちになりそうです。謙虚さは悪いことではないにせよ、過小評価をすること、適正な報酬をもらうことについては、何を遠慮する必要があるでしょうか。堂々と胸をはっていたほうが、お客様だって安心するはずです。

だからといって請求書に1億円とか書いたら仕事がなくなりそうですが、「いい仕事をするのだから、見合う対価をいただきます」というマインドでいていただきたいですし、そうする必要があります。安く引き受け過ぎれば業界や若手の相場を壊す一端になるのですから、おそれず適正な報酬をもらうことも大事なのです。そして、胸をはってそう言えるだけの実力を日々、たゆまず磨き上げていきましょうね。

なお、金運はかなり良いです。これは棚ぼた式にもらえるお金ということではなく、自分で稼ぐお金に関する運。つまり、仕事を頑張れば金運も上がるということですから、仕事面で大きなモチベーションにつながることは言うまでもありません。ただ、2021年からは「たくさん稼ぐのがベストなこと」という発想でいるとうまく回らなくなることも多そうです。あなたが仕事を頑張ることで、経済が動く。それが誰の笑顔につながっているかを、よくよく考えておきたいところです。仮にあなたがガンガン儲けたとして、でもあなたの仕事の先にいる人々が悲しみや憤りにふるえているのなら、それはいい金運の循環を生むことはありません。金運そのものが痩せていきますから、ちょっと視野を広げてみてはいかがでしょうか。

2021年は星座を問わず、誰もが既存のシステムや枠組みに依存しない、マインドチェンジを問われます。お金や土地、所有といったものにとらわれた「土の時代」はすでに終わりました。ここからは、知性やコミュニケーションでフラットにつながっていく「風の時代」です。「大手企業に所属していれば安心」「有名大学出身だから有利」といった価値観は淘汰されつつありますが、2021年には完全に消えてなくなるのでしょう。それよりも、知性とコミュニケーションにより、サスティナブルで平等な社会を築いていくことにスポットライトが当たります。やぎ座は地の星座の人々ですから、このマインドチェンジは運にも大きな影響があるはず。ぜひ気にしてみていただけたらと思います。

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電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、上記の運に加え、転職・起業を目指す方へのアドバイス、ほか半年間の展望を書きました。月ごとのくわしい仕事運の解説に「ネガティブな状況の乗り切り方」もありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

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