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女ひとり温泉をサイコーにする53の方法

2020.12.10 公開 ポスト

意外とスルーしてる「観光協会」「旅館組合」のサイトこそちゃんと見るべき永井千晴

いいふろの日・11月26日に「温泉オタク会社員」こと永井千晴さん(@onsen_nagachi)の初めての本が発売になりました。その名も『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』! 訪れた温泉は約500湯。暇さえあればひとりで温泉を巡りまくっている永井さんによる温泉旅が100倍楽しくなる本書から、少しずつTIPSをご紹介していきます。

旅程を決めるとき、クチコミを重視する方は多いと思います。じゃらんや楽天トラベルで点数を比較して、あっちにしようこっちにしようと悩んだり、トリップアドバイザーの評価を見て寄るかどうか決めたり。「熱海 観光」などで検索をかけて、上位に出てくるまとめサイトから情報を得たり。これらすべて、私も旅程を決めるときにやることの一部です(まとめサイトは取材をせず、インターネットの情報をまとめただけで、不確かな部分もありますが、メインどころは押さえている場合も多く、ざっくりと参考にはなるとは思います)。

一方、ないがしろにされがちな、「観光協会」「旅館組合」のサイト。SEO対策が万全でないゆえに、検索結果の最上位を取れていないところもあります。しかし、声を大にしていいたい。「一番確かな情報があるのは公式だ」と。観光協会・旅館組合のサイトはつまり、“公式”かつ、“中の人”なのです。映画を観に行くとき、ドラマの情報を探すとき、まずは公式サイトの「ABOUT」や「CAST&STAFF」を確認しますよね。Filmarksのクチコミ点数だけで観るか観ないかを決めるのは無粋だと思いませんか。そういうイメージです。

観光協会や旅館組合のサイトは、近年とってもおしゃれになりました。お金を出し合って、きちんと運用されているものがたくさんあります。春夏秋冬の過ごし方やおすすめグルメ、地図にプロットされた観光スポット、老舗和菓子店のおいしいおみやげ、営業時間や特徴がしっかりと書かれた日帰り入浴施設一覧などなど、見れば「何が魅力なのか」「どんな風に過ごせばいいか」が一目瞭然です。写真も大きくてわかりやすいのが最高。「今冬、この車道が雪の影響で通行止めになっている」だとか、「公衆浴場が改装中なので、ここで日帰り入浴ができるようになった」だとか、ちゃーんと書いてあります。行ってみたときに「あれれ」ってなるのは、意外にも観光協会や旅館組合のサイトを見ていなかったから……なんてこともあるのです。

観光協会・旅館組合のサイトで温泉地の情報を集めたら、いよいよクチコミの出番。クチコミは基本的に、ネガティブな部分を把握するのに使うとよさそうです。例えば「温泉からは消毒のにおいがした」「施設があまり清潔でなかった」「スタッフの対応に難があった」など。同じネガティブな意見が複数件あるか、いつ書き込まれたのかも確認しておきたいところ。ネガティブな意見が一つだけであれば、書き込んだ方の個人的な感覚が偏っているだけかもしれませんが、同じような意見が複数あれば、「一般的な」感覚に近いはず。また、五年も十年も前のクチコミであれば内情が改善されている場合もあり、なるべく最新の投稿を確認するといいでしょう。ネガティブな部分がまったくない場所は、ほとんどないと思います。例えば高級宿だったとしても、「コスパが悪い」などと怒る方もいるので、そのネガティブは自分にとって許せるポイントなのか、許せないポイントなのかを見極めることが大事です。

まとめると、

1 行きたい温泉地をだいたい絞る
2 観光協会・旅館組合サイトで情報収集
3 クチコミサイトでネガティブチェック
4 おおよその旅程を決定

といったフローが確実です。ぜひお試しあれ。観光協会も旅館組合も、超親切ですよ。

関連書籍

永井千晴『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』

訪れた温泉は500湯。ヒマさえあれば女ひとりで温泉を巡りまくっている「温泉オタクOL」による温泉偏愛エッセイ!

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女ひとり温泉をサイコーにする53の方法

「温泉オタク」会社員による温泉偏愛エッセイ

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永井千晴

1993年2月生まれ。学生時代に温泉メディアのライターとして、半年間かけて日本全国の温泉を取材。その後、旅行情報誌「関東・東北じゃらん」編集部に2年在籍し、「人気温泉地ランキング」などの編集を担当。退職後は別業種で会社員をしながら、経験を活かしてTwitterやブログで温泉の情報を発信している。現在も休みを見つけてはひとり温泉へ出かける、市井の温泉オタク。国内外合わせて約500の温泉に入湯。好きな言葉は「足元湧出」。
Twitter @onsen_nagachi

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