ひとつでも当てはまったら要注意！「誤嚥性肺炎」危険度セルフチェック西山耕一郎

「重症化すると死ぬより苦しい」「新型コロナより恐ろしい」と言われる誤嚥性肺炎。なんと毎年、4万人もの命が奪われているそうです。『誤嚥性肺炎で死にたくなければのど筋トレしなさい』は、そんな誤嚥性肺炎の原因から予防法まで、すべてを網羅した貴重な一冊。まだ自分は若いから……と思った人は要注意！　のどの老化は40代から始まります。ぜひ本書を片手に「のど筋トレ」を試してみてください。

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「のどの老化」はこんなに怖い！

ヒトはある程度の年齢を超えると、老化が始まります。何もしないでいると、加齢とともに体の機能は徐々に落ちていきます。それはのども同じで、早い人では30代、そうでなくても40代からのどの老化は始まっています。

まずは、あなたの「のど」の状態をチェックしてみましょう。

〈老けのどチェック〉

□食事中にムセることがある

□食事中にセキが出る、痰たんが増える

□ペットボトルを上を向いて飲めない

□ビールをごくごく飲んでいるとき、ムセることがある

□薬が飲み込みにくいことがある

□ゴックンしたときに、のど仏が上がりにくい

□“あーーー”と声を出したときに10秒以上続かない

□声がかすれる

□晩酌しているときにムセやすい

□寝ているときに自分の痰でムセる

□だ液でムセることが増えた

□人とあまりしゃべらない

□以前よりも声が小さくなった

□歩くスピードが遅くなった

□ふだんから口呼吸している

□鼻がつまっていてムセやすい

□ヘビースモーカーだ

□40歳以上の男性である

□100mlの水を10秒以内に飲めない（これはすでにのどの機能が低下している場合は危険なテストなので、水でムセやすい人はやめてください。まず30mlの水を5秒以内に一気に飲める人はこのチェック項目を試してください）

ひとつでも当てはまったら……

このチェックリストは、一見、のどと関係がなさそうなものもありますが、すべてのどの老化が始まったサインであり、のどを老化させる要因です。

飲み込む力が衰えると、食べ物を誤って飲み込む「誤嚥」のリスクが高まります。誤嚥とは、食べたものが食道ではなく、気管や肺に入ってしまうことです。

誤嚥して気管や肺に入った食べ物が原因で炎症が起きると、「誤嚥（嚥下）性肺炎」という命に関わる病気を招きます。