経営者、投資家はもちろん、一般のビジネスパーソンも常識として最低限は押さえておきたい決算書の読み方。しかし予備知識なしには理解するのが難しく、挫折してしまった人も多いでしょう。そんなあなたの心強い味方になるのが、『はじめてでもスラスラわかる3色ペンで読む決算書』。青(資産)、赤(負債)、緑(純資産)の色分けで、視覚的に、瞬間的に理解できる画期的なメソッドです。3色ペンを手に、ぜひためし読みしてみてください!
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「バランスシート」とは何か?
イラスト:宮野耕治
日本語では貸借対照表、英語では Balance Sheet(バランスシート)と呼ばれています。本書では Balance Sheet の頭文字を取って、BS(ビーエス)と呼ぶことにします。
BSを学ぶと、会社の実態がつかめるようになります。会社にどれだけ資産があるのか、どれだけ借金があるのか、今までにどれだけ儲けたかなどが、具体的な数字でわかるようになるのです。
ルール(3) B(負債)は必ず返すお金
Bの「負債」とは、簡単に言ってしまえば借金のことです。
個人であれば家を買う時に銀行などから借りる住宅ローン、会社であれば事業を行うためのまとまったお金を銀行などから借りる「借入金」などを指します。
B(負債)の特徴は、必ず返さなければならないお金だということです。
B(負債)と次に紹介するC(純資産)の違いは、B(負債)の借りたお金は必ず返す必要があり、C(純資産)のお金は返さなくていいということです。
有名になったドラマの倍返し、怖いですね。B(負債)はそんなイメージです。
しかし、B(負債)は会社が成長するために必要なお金にもなります。みなさんがよく知っている企業も負債を上手く使って会社を成長させていますので、そのカラクリについてもおいおい紹介していきます。
ルール(4) C(純資産)は返さなくていいお金
Cの純資産の特徴は、基本的に返さなくていいお金だということです。これは、
(1)資本金
(2)過去の利益の蓄積
(3)その他の項目
で構成されています。
(1)の資本金とは、最初に会社を始める時に必要なお金です。会社が活動するためのお金のことで、資本金を出す人は自分でも他の人でも構いません。
自分以外の、他からお金を出してくれた人は「投資家」と呼ばれていて、会社に利益が出た場合は利益の一部を投資家に分配したりします。
利益の全部を投資家に分配してしまうと、会社が活動するための資金が減ってしまうので、会社は活動に支障のないように計算して、分配する金額を決めます。
(2)と(3)については、のちほど紹介します。
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はじめてでもスラスラわかる3色ペンで読む決算書
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