経営者、投資家はもちろん、一般のビジネスパーソンも常識として最低限は押さえておきたい決算書の読み方。しかし予備知識なしには理解するのが難しく、挫折してしまった人も多いでしょう。そんなあなたの心強い味方になるのが、『はじめてでもスラスラわかる3色ペンで読む決算書』。青(資産)、赤(負債)、緑(純資産)の色分けで、視覚的に、瞬間的に理解できる画期的なメソッドです。3色ペンを手に、ぜひためし読みしてみてください!
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実はこんなにシンプル!
キャッシュフロー計算書は、1987年に米国で導入され、日本では2000年に上場会社に義務付けられた、比較的最近できた計算書です。
キャッシュフローとは直訳すると「お金の流れ」です。キャッシュフロー計算書自体のアイディアはシンプルで、会社に入ってきたお金と、会社から出ていったお金の動きを3つの視点から見るものです。
キャッシュフロー計算書は次の3つの活動から構成されています。
(1) 営業活動によるキャッシュフロー
(2) 投資活動によるキャッシュフロー
(3) 財務活動によるキャッシュフロー
お金の流れ(1) 営業活動によるキャッシュフロー
“営業”という文字通り、本業の活動によってどのぐらいお金が出入りしたかを見るものです。
お金の出入りとは、本業によって得られたお金と、本業によって支払ったお金の動きのことを指します。
最終的にお金が残ったらプラス、出ていったお金の方が多ければマイナスになります。
ピザ屋の例では、ピザを売って得たお金や、材料費、人件費、家賃などのお金の支払い(PL)が「営業活動によるキャッシュフロー」に該当します。
通常の会社では、BSのAに入る流動資産や、Bに入る流動負債なども、本業の営業活動によるお金の出入りなので「営業活動によるキャッシュフロー」に含まれます。
お金の流れ(2) 投資活動によるキャッシュフロー
土地、建物、器具備品、機械装置などに投資して出ていったお金や、それらを売却して入ってきたお金の出入りのことを指します。資産を売却して入ってきたお金の方が多ければプラスとなり、資産を購入して出ていったお金の方が多ければ、マイナスになります。
ピザ屋の例では、器具備品や機械装置を買ったことによる支出などが「投資活動によるキャッシュフロー」に該当します。
お金の流れ(3) 財務活動によるキャッシュフロー
借入金や資本金など、会社が資金調達した際に入ってきたお金や、返済した時に出ていったお金の出入りのことを指します。資本金や借入金で入ってきたお金の方が多ければプラスとなり、借入金を返済して出ていったお金の方が多ければマイナスとなります。
ピザ屋の例では、BSのBに入る借入金や、Cに入る資本金による資金調達が「財務活動によるキャッシュフロー」に該当します。
はじめてでもスラスラわかる3色ペンで読む決算書
経営者、投資家はもちろん、一般のビジネスパーソンも常識として最低限は押さえておきたい決算書の読み方。しかし予備知識なしには理解するのが難しく、挫折してしまった人も多いでしょう。そんなあなたの心強い味方になるのが、『はじめてでもスラスラわかる3色ペンで読む決算書』。青(資産)、赤(負債)、緑(純資産)の色分けで、視覚的に、瞬間的に理解できる画期的なメソッドです。3色ペンを手に、ぜひためし読みしてみてください!