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自分のことは話すな

2021.01.12 公開 ポスト

あなたが「好かれる人」より「少し緊張させる人」を目指すべき7つの理由吉原珠央

巷の「話し方」の本には一番大切なことが抜けている。それは、会話では「自分のこと」ではなく「相手のこと」を話すということ……。イメージコンサルタントの吉原珠央さんは、「自分の話をやめる」だけで、仕事も人間関係もみるみる好転すると断言。そう言い切れる根拠と、使えるノウハウを凝縮した一冊が、著書『自分のことは話すな』です。会話に苦手意識を持っている人なら必読の本書より、ぜひ試していただきたいポイントをいくつかご紹介します。

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「いい人」だけで終わらないために

「好かれる」ことよりも大きな、意味のある考え方があります。

それは、「好かれる人」よりも、あなたが相手にとって絶対的に必要だと思わせるほどの、「少し緊張させる人」を目指していくという考え方です。

(写真:iStock.com/metamorworks)

「少し緊張させる人」は、次のような条件を満たしています。

(1)「心が強い」と思わせる人

大雨や雪の日でも、体調が多少すぐれないときでも、「やる」と決めたことには不満を言わず、約束事に対して、冷静に迅速に対応する人。

そんなぶれないタイプの人と一緒にいると、相手に見合うよう、自分もちゃんとしないといけないと緊張感を覚えます。

(2)ミスをしたあなたにチャンスを与えてくれる人

遅刻や、資料提出の期限遅れなどのミスがあっても、「次はキメましょう」と、再び信用しようとしてくれる人。

取り返しがつかないことをしても再びチャンスをくれたことへの恩義を感じ、二度と期待を裏切りたくないという緊張感が集中力にも変わり、求められることへのよい結果を生み出せるはずです。

(3)トラブルに動じない人

「起こってしまったことは起こってしまったこと」として、常に先を見て行動できる人。

小さなトラブルのたびに、「最悪だ」「困った」「もうできない」「無理だ」と、あたふたする人と一緒にいると、イライラしたり、不安になります。小さなトラブルが起きてもムダな発言はせず、解決に向かって落ち着いてふるまう人を見ていると、「自分も堂々と対応しなくては」という刺激を受けます。

(4)「転職する予定です」ではなく「転職しました」といえる人

確実に何らかの結果が出てから報告する人は、常に情報と言葉の重みを慎重に考える姿勢がある人。

仕事でもプライベートでも、「○○する予定です」「○○したいと思っています」といった先々の予定の報告が多い人たちがいますが、実行する心構えが軽く見えてしまいます。

このようにあれやこれや「やるやる」「するする」といって、何も結果がついてこない人の話は、聞いても得るものがありません。

(写真:iStock.com/takasuu)

(5)「次のステップは?」といえる人

行動を起こせる人は、物事を先延ばしにしないで完結させる習慣がある人。

会議中、「なかなか難しいですね」「全然、決まらない」「とりあえず様子を見ましょう」「いったん、持ち帰りましょう」といった発言が多い人は、物事を制限時間内に決断する思考回路や行動力があるとはいえません。

逆に、「次のステップをこの場で決めてしまいましょう」「今日は2つのアイディアを出すところまではやりましょう」などといって、時間や結果に厳しくこだわる人のほうが信用できます。

「この人と一緒に仕事がしたい」「この人から学びたい」と思わせる人からは、背筋がピンとするような刺激を受けるとともに、その人への尊敬の念が生まれます。

(6)「あなたと食事がしたい」と一対一で誘える人

会いたい人、一緒に過ごしたい人を見つけて、自分からアプローチできる人。自分に必要な縁を見極める高いセンスと行動力のある人。

いつも大人数で行動をする人より、一対一で相手と話ができる場面を作れる人のほうが、人付き合いで質を重んじる傾向があります。

「みんないるけど、一緒に来る?」と誘うことが多い人や、そういったお誘いばかりを受ける人は、相手を緊張させるような人たちとの時間を意図的に作ってみましょう。

日常的に、一緒にいても全く緊張感のない人とばかり過ごしているとしたら、自分を客観的にふり返る感覚が錆びつくこともあります。

さあ早速、「少し緊張する人リスト」を作って会う約束を取りつけましょう。

(7)多くを手にしても「まだまだ学ぶことばかりです」といえる人

謙虚であるというよりは、謙虚にふるまうことができる人。

各業界でトップクラスの人たちと仕事をしている人は、当然のことながら自分に自信があります。それと同時に、「自分以上にすごい人」たちと関わることも多く、上には上がいるという客観的事実を認めざるを得ない環境にいます。

能力や教養、人望や影響力(有名であるということではありません)があって、世の中の広さも自身の小ささも知っている人は、誰に対しても謙虚にふるまうことができるように見えます。

関連書籍

吉原珠央『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』

巷の「話し方」の本には一番大切なことが抜けている。それは、会話では「自分のこと」ではなく「相手のこと」を話すということ。自分の話をやめるだけで、仕事も人間関係も俄然よくなると著者は断言。そこまで言い切れる根拠とは? 「相手は自分の話に興味を持っていない」「『自分をわかってほしい』と思うことほど傲慢なことはない」「『質問』にあなたの全てが表れる」「プライベートなことを聞かないほうが失礼である」等々、普通の人が気づけない会話の盲点を指摘。仕事や人間関係が面白いほどに好転し始める話し方を網羅した一冊。

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自分のことは話すな

巷の「話し方」の本には一番大切なことが抜けている。それは、会話では「自分のこと」ではなく「相手のこと」を話すということ……。イメージコンサルタントの吉原珠央さんは、「自分の話をやめる」だけで、仕事も人間関係もみるみる好転すると断言。そう言い切れる根拠と、使えるノウハウを凝縮した一冊が、著書『自分のことは話すな』です。会話に苦手意識を持っている人なら必読の本書より、ぜひ試していただきたいポイントをいくつかご紹介します。

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吉原珠央

イメージコンサルタント。プレゼンテーション、コミュニケーションをメインにしたコンサルティングを行うほか、「体感して学ぶ」というオリジナルのメソッドで、企業向け研修や講演活動を全国で実施。また、「ストレスフリー」をコンセプトにした化粧品・ファッションアイテムなどを扱う「PURA Tokyo」を立ち上げ、会社を経営。著書に『「また会いたい」と思われる人の38のルール』『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』『人とモノを自由に選べるようになる本』『自分のことは話すな』『その言い方は「失礼」です!』『だから、あの人は嫌われる』など多数。

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