予習も復習も全部きっちりやれば、そりゃ成績は伸びるでしょう。
でも、新型コロナの影響で、いろんな授業がすっとんでしまった今年、もっと「効率よく」成果を出す方法ってないものでしょうか?
それに、まじめなのはいいことだけど、「まじめ」ってなんでしょう?
高学歴コンビ・ロザンの人気講演会で語られている無駄のない&確実に成果の上がる「究極の学習術」が書かれた一冊『京大芸人式 身の丈にあった勉強法』が、この冬休み前に発売になったのはラッキーかも!
ナイスなヒントがいっぱい書かれています!
* * *
「予習」と「復習」、どちらかを捨てるべき。
中学生もしくは高校生になると、急に勉強やらクラブやらで学校が忙しくなりますよね?
それが原因かもですが、めちゃくちゃ眠くないですか?
中学生もしくは高校生になると急にめちゃくちゃ眠くないですか?
特に、お昼ご飯後の授業。
『え? もしかしたら給食に睡眠薬入れていませんか?』と疑うほど眠くないですか?
家に帰って予習・復習しないといけないのはわかっています。
でもクラブ活動をしている学生はクラブ終わりで家に帰り、ご飯を食べてからでは、眠くて予習・復習するどころではないでしょう。
よく言われる解決策として、《夜は早く寝て、朝早く起きて勉強しよう!》と提案される中学生や高校生も多数いることでしょう。
中学生や高校生の代わりに言わせていただきますね。
「起きられるか! 中学生や高校生の時の眠たさ、なめるなよ!」です。
観たいテレビ番組があったりゲームで遊ぶためなら、まだ起きられるでしょう。
勉強するために起きられるわけがありません。
僕も学生の時に『よし! 朝起きてから勉強しよう!』と早く寝て、結局、起きなければいけない時間のギリギリまで寝てしまったという経験が何度もあります。
そのたびに目覚まし時計を二度見しました。
勉強するために起きられるのは、宇治原みたいな勉強ロボだけです。
普通の血が通った人間では無理です。
寝たら終わりだと思って下さい。
起きなければいけないギリギリまで絶対に寝てしまいます。
もしくは遅刻する時間まで寝てしまいます。
余談ですが、遅刻するかもしれないギリギリの時間に起きると焦りますね。しかしそれが、どう考えても間にあわない時間だったら、逆に冷静になりますよね?
余談はさておき、現実として起きられないのですから、違う方法を考えるしかありません。
予習・復習のどちらかを捨てましょう。
真面目な子ほど、予習・復習両方やろうとするので時間がなくなってしまうのではないでしょうか?
そして睡眠時間が削られて、ずっとずっと眠たい状態が続いてしまいます。
そして一番良くないことをしてしまいます。
授業中も寝てしまうことです。
「予習・復習して授業中寝てしまう」
本末転倒ですよね?
「二兎(にと)を追う者は一兎(いっと)をも得ず」です。予習・復習どちらかだけにしましょう。
では予習・復習どちらをやりましょう?
「どっちかって言われたら復習じゃない?」と思いますよね?
大概の人が《復習をしてから、予習をする》と思います。
復習で力尽きて、予習をせずに寝てしまう経験ってありますよね?
ただ、僕もそうだったので言いますね。
『復習出来るくらい授業聞いていた?
寝ていたよね?
絶対寝ていたよね?
机の下で携帯いじっていたよね?
今の時代はないかもですが、小さい紙、回していたよね?』
厳しいかもしれませんが、聞いていなかった授業の復習をしても意味がないです。
聞いてないから復習のしようもありません。
順番を逆にしましょう。
予習だけでもいいのでやりましょう。
時間がない時は、次の日の授業の教科書をパラパラ読むくらいでも大丈夫です。
意味がわからなくても大丈夫です。
それだけで授業の理解度がかなり変わると思います。
例えば映画館で映画が始まる前に予告編ありますよね?
予告編観てから後日その映画を観ると、予告編を観てない映画を観るよりも頭に入ってくる感じしませんか?
あのイメージです。
せっかく予習だけにして寝る時間を確保したのですから、授業はちゃんと聞きましょう。
でも、「予告編は面白そうなので観に行ったけど、思っていたほど面白くなくて映画の途中で寝てしまった」経験、ないですか?
同じようにせっかく予習しても、なんか退屈な授業で寝てしまいたい時ありますよね?「え? 寝かそうとしている?」と思ってしまうほどのトーンで喋る先生もいますよね?
少しだけかもしれませんが、眠気も収まり、授業も理解しやすくなる方法があります。
だいたい、なぜ眠たくなるのか?
それは《先生が勝手に喋っていて、授業に参加している気がしない》からではないでしょうか?
その解決策があります。
《思っていることを口に出してしまう》やり方です。
授業を聞いている時に「へぇ」や「そういうことか!」などと声に出しましょう。
マイナスなことでも大丈夫です。
「どういうこと?」や「全く意味がわからんわ」や「この先生喋るのが下手やなぁ~」でも大丈夫です。
ただし隣の人にも聞こえないくらいの小声にしましょう。
迷惑になりますし、マイナスなことを先生に聞かれると内申書に響きます。
プラスなことであれ、マイナスなことであれ、声に出すことで、授業を聞くだけではなく、参加している気分になれると思います。
余談ですが、映画館で凄く映画に参加している方がいました。
『千と千尋の神隠し』を観に行った時の話です。
違う世界に行ってしまった千尋が現実の世界に戻るシーンがありました。
「決して振り向かないように」と釘を刺されていたのですが、千尋は振り向こうとしました。
すると僕の隣の隣にいた推定50歳くらいの男性が叫んだのです。
「振り向くな!!」
この男性のおかげなのか、千尋は振り向きませんでした。
ただその推定50歳くらいの男性は、男性よりも前方にいたお客さん全員に振り向かれていました。
この方はやりすぎですが、これくらい授業に参加出来たら良いですね。
社会人の方も、もしかしたら復習よりも予習の方が大事かもしれません。
僕らの世界だけかもですが、復習、つまり反省してもあまり効果はありません。
「あの時の司会者のフリで、こう返したら良かったなぁ~」と思うことは多々あります。ただ残念ながら全く同じ状況はないので、後悔しても意味がないように思えます。
というのは、失敗したフリをもう一度司会者が振ってくれるほど甘くないからです。
予習、つまり「次の日はだいたいこのような仕事だなぁ」と把握しておくぐらいが良いのかもしれません。
あまり反省しすぎて、「このフリきたらこう返そう」と思いすぎると、もれなく失敗します。
違う司会者の方の似たようなフリに対して、決まりきった用意したことを言ってしまうと、文脈が違っていてオオスベリします。キョトンとされます。
だから学生も社会人も復習ではなく、予習つまり未来のことを考えた方が良いかもです。
京大芸人式 身の丈にあった勉強法の記事をもっと読む
京大芸人式 身の丈にあった勉強法
「正しい勉強法」を知らないと、人生で損をする! ロザン菅が、高性能勉強ロボ・宇治原を観察し続けて確信した、究極の学習術とは? 予習と復習の、どちらかを捨てるべき。教えてもらうより教える方が、成績が伸びる。身の丈にあっていない学校に入ると、能力が伸びなくなる。――など、学生はもちろん、社会人にも役立つ究極の学習術が満載。