月間600万PVの大人気ブロガーDJあおいさんが、幸せな未来を求めて何ごとも頑張り過ぎてしまうアラサー、アラフォー女性の悩みを、クイズ形式で解決していくエッセイ『結婚は「だから、好き」より「だけど、好き」。』が先日発売となりました。
問題を解いていくうちに、婚活中の方は結婚に向けて準備が整うように、結婚している方はより良い夫婦関係が築けるようになっていく1冊となっています。
穴埋め、謎かけ、あいうえお作文……結婚偏差値を上げる問題を、本書より一部抜粋してお届けいたします。あなたの結婚偏差値はいくつですか?
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「呪いのビデオ」と掛けまして、「リモートワーク中の夫」と解きます。その心は一体なんでしょうか?
答えはどちらも「かんしょう(鑑賞/干渉)してはいけない」でした。コロナ禍によりリモートワークが推奨され働き方も変わり、家族と過ごす時間が長くなっている家庭もあるかと思います。ですが、一緒に過ごす時間が長くなることにより、妻が夫から雑な扱いを受けたり、夫が妻から汚物を見るような目で見られたり、夫婦の関係に不和が生じてしまう事案も多くあるようです。
旅行なんかでも一緒に過ごす時間が長くなることにより、喧嘩になってしまうことが多いのですが、この「一緒」というのがクセモノなんですよね。
とくにリモートワークは孤独との闘いですから「独り」に没入することが大前提にあり、「独り」にならなければ仕事ができないんです。「独り」になるために人によって様々な儀式があり、「独り」になるまでに結構なエネルギーを消費するんですよ。
そしてやっと独りモードに没入できたところで話し掛けられると、リセットボタンを押されたかのように独りモードが解除されてしまうんですよね。
解除されてしまったら、またイチから独りモードになるための儀式を始めなければならないわけで、そこでまた余計なエネルギーを消費してしまうわけです。
それが度重なると、仕事そのものよりも独りモード没入のエネルギー消費量が大きくなり、仕事が進んでいないのに精神的な疲労が溜まるという地獄になってしまうわけです。
話の内容が大事な用事なら仕方ないとは思うのですが、「ねえねえ、蕎麦とうどんどっちが好き?」みたいな、もう本当にしょーもないことで話し掛けられると「どっちでもいいよ!」とイラッとしてしまうんですよね。
夢中でゲームをやっているときや映画に夢中になっているときに話し掛けられる嫌悪感と同じようなもの、「独りを邪魔するな!」という魂の叫びみたいなものですね。
大事なのはお互いに干渉しないこと。家にいるからといって「一緒」とは思わないで、お互いが独りであるかのように、お互いの独りを邪魔しないように努めることがリモートワークの鉄則なんですよ。