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愛の病

2021.01.19 公開 ポスト

軽くて重い、短い一年狗飼恭子

 2020年は本当に、信じられないくらい、ありえないほどあっという間だった。
 記憶がほとんどない。

 本当は2020年は、わたしにとってとてもとても充実した年になるはずだった。
 一月に小説を上梓した。しかも二冊。一冊は自分が関わった映画のノベライズ。もう一冊は、本当に本当に久しぶりに書きあげたオリジナルの恋愛小説。とても大切にしたい作品だ。この小説で朗読劇をやりたいと思っていた。

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愛の病

恋愛小説の名手は、「日常」からどんな「物語」を見出すのか。まるで、一遍の小説を読んでいるかのような読後感を味わえる名エッセイです。

 

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狗飼恭子

1974年埼玉県生まれ。92年に第一回TOKYO FM「LOVE STATION」ショート・ストーリー・グランプリにて佳作受賞。高校在学中より雑誌等に作品を発表。95年に小説第一作『冷蔵庫を壊す』を刊行。著書に『あいたい気持ち』『一緒にいたい人』『愛のようなもの』『低温火傷(全三巻)』『好き』『愛の病』など。また映画脚本に「天国の本屋~恋火」「ストロベリーショートケイクス」「未来予想図~ア・イ・シ・テ・ルのサイン~」「スイートリトルライズ」「百瀬、こっちを向いて。」「風の電話」などがある。ドラマ脚本に「大阪環状線」「女ともだち」などがある。最新小説は『一緒に絶望いたしましょうか』。

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