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終わりの歌が聴こえる

2021.02.10 公開 ポスト

#2 週刊誌記者からの、暴露本執筆依頼本城雅人

コカイン所持で逮捕された男の暴露によって、19年前の事故を、殺人事件として再捜査することになった。当時人気絶頂のさなか、ホテルの部屋で死体となって発見されたギタリスト鈴村竜之介。時を経てその被疑者に浮上したのは、鈴村と同じバンドの元メンバーで、今はソロとしてブレイク中の木宮保だった。事故死か、殺人か、それとも——? 当時の関係者を回り、執念の捜査を進める二人の刑事たち。音、絆、女、薬……あの日、あの部屋で、何があったのか。やがて狂騒の真実が白日の下にさらされる。

「小説を書いて12年、描きたかった物語がやっと完成しました。これなら読者は楽しんでくれる、そう確信した私の自信作です。」——本城雅人

濃密な人間ドラマと哀切を極める結末。2月10日発売の傑作ミステリ『終わりの歌が聴こえる』から一部を試し読みとしてお届けします。

『終わりの歌が聴こえる』本城雅人

*   *   *

第一話から読む

    2

寝起きから体が重いと思ったら、スネアドラムをロールするような音を立てて、雨が窓ガラスを叩いていた。

台風は昨日の早い時間帯に都内を抜けたが、台風一過とはいかず、空はぐずついている。今年は空梅雨かと思っていたのが、すっかりいつもの鬱陶しい季節に戻った。

藤田治郎(ふじたじろう)は普段から晴れていてもカーテンを閉め、エレベーターもない狭い1DKの賃貸マンションで、ラジオを聴きながら原稿を書いて一日を過ごす。出版社の打ち合わせもほとんどがメールなので、外出するのは一日一度、夕方に近くの中華料理店か喫茶店で食事をして、コンビニで酒とつまみを買って帰る繰り返しだ。

だがこの日は午前中から、首回りが伸びきった部屋着を開襟シャツに着替えた。雨避けにウインドブレーカーを羽織り、十分歩いて下北沢駅近くの喫茶店に着く。傘の水滴を払っていると、雨粒が垂れる窓越しにマスクをした中年の編集者が、柄物のマスクの若い女性と並んで着席しているのが見えた。もっとも売れている週刊誌『週刊時報』の高山(たかやま)である。

塗装が剥はがれかかった古い扉を開けるとドアベルが鳴った。「おや、治郎さん、どうしたのよ、休みの日に」マスターが目を見開く。向こうの予定なんだよと、治郎は顎をしゃくった。女性編集者は立ち上がったが、高山は気づかぬ振りで座っている。それでも近づくと「日曜なのにすみません、治郎さん」と高山は会釈した。木曜発売の週刊時報は、基本的に月曜が原稿の締め切りなので、土日は取材の追い込みだ。これまでだって呼び出されたことは幾度もある。「今日は新人を連れてきました。といっても営業から配転になったので入社三年目ですが」

「生田弥生(いくたやよい)です」小柄でふっくらした顔の女性が名刺を出した。

「言ってくれたら名刺を持ってきたのに」

「いえ、大丈夫です」

「で、なによ、急に」昨晩連絡を寄越した高山を一瞥してから足を組んだ。

一月に五十九歳になった治郎より、高山はひと回り以上も年下だが、付き合いが長いので高山に遠慮はない。ロック系音楽雑誌で細々と記事を書いていた治郎は、十年前、人気絶頂で急逝した女性シンガーのバイオグラフィーを週刊時報で連載した。連載は単行本化され、五十万部の大ヒットとなった。その時の編集者が高山だ。それをきっかけに、しがないライターだった治郎は音楽関連の書籍を多数刊行し、「音楽評論家」「ロック評論家」という肩書きがつくようになった。

「今回はすぐに書いてほしいといったお願いではないんですよ」

「天下の週刊時報がいきなり書かせてくれるなんて最初から思ってないよ。どうせ事件の情報提供だろ? 今回は誰だよ? 俺が知る限り、怪しい話はないぞ」

ロックミュージシャンに限らず芸能関係者の暴行や薬物、反社会的勢力との交際、不倫や離婚などのスキャンダルを掴むと、高山は治郎に連絡を寄越す。そこで知っていることを話すと、《業界関係者》という匿名でコメントが使われ、謝礼が支払われる。

他の雑誌同様に、音楽誌は減る一方で、執筆依頼はここ数年急減した。記事を単行本にまとめる機会も減り、去年は本を一冊も出せなかった。最近は本業のライターより情報提供やコメントによる収入の方が多い。といってもそれでは一回数万円程度。この収入でやっていけるのは、所詮は独り者だからだ。

いつもなら会うなり前のめりになって「治郎さん、○○って知りませんか?」と質問してくる高山が、この日はなかなか口を開かない。コーヒーカップを持ち、含み笑いを浮かべている。

(写真:iStock.com/Jakraphong Pongpotganatam)

「なんだよ、高山ちゃん、用件があるならちゃっちゃと頼むよ。こっちは日曜でも仕事を抱えてんだ」貧乏揺すりをして、せっついた。

「昨日は残念でしたね」

コーヒーを飲んでから高山はそう口にした。

「はぁ?」

「なにが、はぁですか。木宮保のコンサートですよ。まさか横浜をドタキャンするとは思わなかったですよね」

「ドタキャンって、あれは台風が原因だろ?」

「またまた、知ってるくせに、惚けないでくださいよ。行くつもりだったでしょうから、関係者から聞いてるでしょ?」

レコード会社の知り合いに頼めば、関係者席を融通してもらうことはできただろうが、行く予定はなかった。だがそう言うと怠慢だと思われるので「そりゃ、横浜だからな」と適当にごまかした。

横浜は木宮保の出身地であり、治郎が生まれ育った町でもある。さらに横浜シーアリーナは、木宮保と鈴村竜之介という二人のミュージシャンの間に火花が散るのが見えたほど、互いの才能がぶつかり合ったメアリーのラストライブの舞台である。

「俺は台風以外、理由は聞いてないけど」

「治郎さんは惚けるのが上手だからなぁ。まぁいいや。生田、説明して」隣の部下に命じる。

「はい、どうやら木宮保の事務所が先に中止を伝えてきたようです。振替はやらないし、七月八日に予定している追加公演も未定だと。木宮側の都合となると違約金が発生しますが、生じるならそれも払うと言ったようです」

「違約金って数千万はいくだろ。シーアリーナで完売だったら億だぞ」治郎は驚きを隠しながら聞き返す。

「細かい数字までは聞いていませんが、結構な金額になるでしょうね。保険でまかなえる分もあるでしょうけど」

近年の活躍からすればけっして払えない額ではないだろう。三年前にブレイクしてから、木宮保は新曲だけでなく、箸にも棒にもかからなかった十年以上前の曲まで売れだした。メアリーではメディア嫌いで有名だった男が、今は歌番組なら内容を問わずテレビにも出演している。

「メアリー時代ならまだしも、ここ数年は出演取りやめとかのトラブルも聞かなかったですし」女性編集者が言った。

「メアリー時代って、あんた、メアリーなんて知らないだろ?」

入社三年目なら二十四、五か。解散となったのが十九年前の二〇〇二年、実際は九九年からバンドは休止状態だったから彼らを知るには二十二年前まで遡らなくてはならない。

「両親がファンだったんです。だから子供の頃から私もよく聴いていました」

「なんだ、親かよ」

ふと自分に当て嵌めた。普通に結婚していたら、彼女くらいの子供がいてもおかしくない。

「だけど高山ちゃんが俺を呼んだってことは、キャンセルになにか事件が関わってるってことか?」

治郎はコーヒーカップに口をつけ、高山を上目で見た。

「さすが治郎さん。勘が鋭い」高山は目も合わせることなくコーヒーを啜った。

「それしかないだろ。でも木宮なんて俺はなにも知らないぞ。雑誌のインタビューさえまともに受けないのに」

若いライターが何度も通ってどうにかインタビューを実現した。ところがそのライターはソロの今より、メアリー時代のことばかり質問した。木宮保は気分を害したのか「ここまでだ」と席を立った、そのような逸話は枚挙にいとまがない。

「なんか今日の治郎さんは惚けてばかりですね。俺、信用されてないのかな」高山が首筋を掻きながら口の周りに皺を寄せる。

「惚けてるのはそっちだろ。意味ありげなことばかり言って」

「治郎さん、メアリーに密着してたんでしょ。彼らのデビューしたての頃からの仲間で、四六時中一緒に過ごしていたそうじゃないですか」

「どうして、それを……」

(写真:iStock.com/Svetlanais)

高山に話したことはない。少なくともメアリーが事実上解散となった以降は他の誰にも。メアリーに同行していた頃も音楽ライターの仕事をしていたが、専業にしたのは二〇〇四年、鈴村竜之介が死んだ二年後だ。木宮保がソロになったのと同時期だが、木宮とは関係ない。音楽雑誌の編集部を回り、対談のテープ起こしのような地味な仕事から始めた。音楽評論家として名が知られるようになってからは、木宮についてもメアリーについても一本も記事を書いたことはない。

「治郎さんと知り合ってしばらくして、音楽雑誌の編集者から聞いたんです。メアリーって個人事務所だったんですってね。その頃、治郎さんが事務所を仕切ってたとか」

「仕切ってなんかねえよ。少し手伝ってただけだ」

社長の肩書きだったのは隠した。会社は実質、リーダーの鈴村竜之介のものだった。彼らからは次から次へと問題を押しつけられ、振り回された。それでも治郎は離れようとしなかった。理由は単純だ。メアリーの音が好きだったからだ。

「治郎さんのことを当時レコード会社にいた人に聞くと、あの気難しいメアリーが唯一心を開いた人だとみんな口を揃えて言ってましたよ」

心を開く? そんな生易しい関係じゃねえよ。胸の中で毒づきながらも、治郎は「バンドが解散してからは、ほとんど付き合いもなくなったよ。木宮とはその後、一度も会ってないしな。だけど高山ちゃんもやらしい男だな、知ってたのなら早く言ってくれよ」と意識して口角を上げた。

「メアリーは鈴村が死んで解散になったし、ソロになった木宮は最初、全然売れてなかったですからね。下手に治郎さんの前で口にして、終わったバンドの本を出版したいなんて言われたら困りますから」

終わったバンド──そんなワードで片付けられるものに俺は大事な二十代から三十代後半を捧ささげたのか。無慈悲な言葉に心が抉られる。

「なんだよ。メアリーのことならいくらでも覚えてるのに」腹が立ったのでそう返した。

「覚えてるたって、解散して十九年ですよ。結成は?」

「一九八四年だ」

「今から三十七年も前ですか……つまりこういうことですよね。治郎さんは十八年間、彼らと一緒にいたけど、その後十九年間は会ってない。最近も会ってるならまだしも、昔の話は覚えてないでしょ?」

「馬鹿言うなよ。俺は業界でもメモ魔で有名なんだぞ。大昔に観にいったエアロスミスやクイーンのライブまで、当時のメモを起こして本にしたんだから」

「初期のメアリーのことまではメモしてないでしょ。せいぜい売れてからじゃないですか?」

「してたさ」

考えることなく返答していた。メアリーだけは特別だ、それくらいリアルタイムで見たことを忘れないようこまめにメモを取った。

「そのメモ、捨ててしまったんでしょうね」

「捨ててねえけど、あんた、まさか……」

不毛なやりとりの謎が解けたところで、高山の顔に喜色が浮かんだ。

「高山ちゃん、ここまでの話、全部、誘導尋問か?」

「とんでもないです。治郎さん、うちの雑誌で伝説のバンド、メアリーのルポをやりませんか。もちろん単行本化前提で」

まんまと乗せられた。高山がじりじり話を進めてきたのも治郎に喋らせるためだったのだ。メモはすべて捨てたと今から言い直してもよかったが、彼らがなぜ急にそんなことを言い出したのか、その興味が怒りを上回った。

「急にどうしたんだ。さっきは終わったバンドだと馬鹿にしてたじゃないか」

「あの頃とは木宮保の価値が違いますよ」

「今回のキャンセルの件となにか関係するのか?」

「さすが治郎さんですね。まっ、ここだけの話ですけど、警察が動いているらしいですよ」

高山が身を乗りだし、右手を口に添えて声を潜めた。

「容疑はなんだよ」

「それはまだ言えないですけど」

「言えないんじゃ、俺がなにか情報を掴んでてもコメントできないぞ」

「分かりましたよ。言いますが、ここだけの話にしといてくださいね。あるとしたら薬物じゃないですかね。治郎さんは木宮のその手の噂は知りませんか?」

「しつこいな、知らねえよ。木宮とはもう付き合いがないと言ったろ」

「一度くらいは会ったことあるでしょ?」

「いや、一度もない」

高山だけでなく女性編集者まで治郎の顔を凝視してくる。

(写真:iStock.com/Farknot_Architect)

「……ああ、そうだよ。高山ちゃんの言った通りだ。俺はメンバーの一員のように過ごしたよ。でもそれは鈴村が死んでメアリーが解散になるまでだ。鈴村の葬式後、ギターの味本やドラムのサダ坊とは何度か会ったが、保とはない」

保と呼んだことに高山が「だんだん調子が出てきましたね」と茶化してから「木宮がドラッグをやっていた可能性はどうですか。鈴村は酒に酔って風呂で溺死したと発表されましたけど、当時の週刊誌にはコカインの過剰摂取による死亡と出てましたよね。木宮はやってませんでしたか」と質問を変えた。

「知らないな」

「本当ですか? ずっと一緒にいたのに?」

「保はやってなかったよ」

「LSDとかMDMAはどうですか? 当時から使ってると噂される芸能人がたくさんいましたよね。今でいう脱法ハーブとか」

「ない」

「木宮は一切の薬に手を出していなかったということで間違いないんですね」

畳みかけるように訊いてくる。なかなか勘の鋭い男だ。

「その通りだ。ない」

高山の目を見返してからそう答えた。

「分かりました。木宮がドラッグに手を出したとしたら、それはソロになってからですね」

返事はせず、今度は治郎から確認する。

「つまり週刊時報としてはこういうことか。まもなく木宮保は逮捕される。そうなれば話題になる。そこで俺に暴露本を出せと」

「暴露本ではないですよ。治郎さんが必死に取材したものが世に出るように企画してるだけです」

「薬物犯の美談なんか雑誌に載せたら、ネットで炎上して会社に批判が殺到するぞ」

「だったら木宮保への捜査とは関係なしでお願いしますよ。十八年も一緒にいたんなら、すぐに書けるでしょう。メモも残っているようだし」

「そりゃ、書けなくはないけど」

「それに治郎さんが知っている話って、美談だけではないでしょ?」

掴みどころのない顔で高山にそう言い返され、治郎の胸はざわついた。

「けっ、やっぱり暴露本なんじゃねえか」

胸中を悟られないように舌打ちする。

「そういう体には持っていかないようにしますから頼みますよ。メアリーと木宮保のすべてを知るベテラン音楽ライターが描く、日本ロック史の一幕です」

「まったく、モノは言いようだな」

他の媒体なら断って席を立っているが、週刊時報は情報料でも結構な金を貰っているし、原稿料も高い。「検討してみる」と答えた。

二人は立ち上がり「では早速、執筆の方、よろしくお願いします」と頭を下げた。

あんなに強く降っていた雨が、喫茶店を出た時には止んでいた。湿り気のある生ぬるい風が頬を撫でる。

せっかく久々に午前中から外に出たのだからと、途中でカレー屋に寄り自宅に戻った。一日一食なのでこの日の食事はこれで終わりだ。

飯を食いたいと言えば高山が出してくれただろうが、彼らとあれ以上、一緒にいたくはなかった。いったい高山は、治郎の過去を誰から聞いたのか。メアリーに密着し、バンドの一員のように過ごしたのは、当時関わった音楽関係者には周知の事実だ。いっときだが事務所を仕切っていたこともある。だが高山が言ったのはそれだけではなかった。

──治郎さんが知っている話って、美談だけではないでしょ?

薬のこと以上に、その言葉に衝撃を受けた。

知り合ってから最初の十年近くは、四人の男が音楽に真摯に向き合い、自分たちの価値を世に認めさせようと立ち向かっていく姿に、治郎は心を奪われた。だがその透き通った記憶が、次第に大雨で増水した川のように濁っていった。治郎が記録したのは熱い友情や苦労話だけではない。嫉妬や憎悪も多分に含まれている。そしていつしかその泥濘の中に自分も巻き込まれた。

シーアリーナ級のハコではなかったが、ライブの中止はメアリー時代にもあった。メディア出演のドタキャンならザラだ。そのたびに治郎はレコード会社の担当者と、局、イベンター、スポンサー各社に頭を下げて回った。女性編集者が言ったように、ソロになってからの保にその手の噂は聞いたことがないから、キャンセルは今回が初めてだろう。急に中止の通告を受けたことに、関係者はてんやわんやだったに違いない。

台所から椅子を運び、寝室の押し入れ前に置いた。天袋に積んだ段ボール箱を一つずつ床に下ろし、一番奥の箱を手前に引いた。十数年分の埃を払って中を開ける。以前必死に捜して見つからなかったCDがいきなり出てきた。さらに、むっとした臭いがする更紙の音楽雑誌、日付と番号がつけられた五十冊近い大学ノートを取り出していく。ノートの一冊をめくる。水性ボールペンで早書きした文字が、ところどころ滲んでいた。

手を突っ込み、箱の底に眠っていた茶封筒を引っ張り出した。封筒の中からは、右上を大きなクリップで留めたおよそ千枚の原稿用紙の束が現れた。

色褪せた原稿用紙の表紙にはタイトルと自分の名前があり、それをめくると癖のある文字がぎっしりとマス目を埋めている。結成十五年に当たる一九九九年、メアリー最大のヒット曲『ラスティングソング』をリリースしたあと、溜め込んだノートを形にしようと、治郎は本格的に執筆を始めた。

自分の目で見たメアリーのすべてがここに書いてある。そしてメアリーが事実上の解散となった二〇〇二年六月十八日で、この原稿は途切れている。

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終わりの歌が聴こえる

彼らに残っていたのは、もはや後悔だけだった。

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本城雅人

1965年、神奈川県生まれ。2009年『ノーバディノウズ』が松本清張賞候補となり作家デビュー。17年『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞を受賞。18年『傍流の記者』が直木賞候補になり話題となった。近著に『あかり野牧場』『オールドタイムズ』。

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