猫好きのみなさまお待ちかね! 石黒由紀子さんの『猫は、うれしかったことしか覚えていない』と、山田かおりさんの『猫には嫌なところがまったくない』が、文庫になりました!(やったー! にゃーにゃー!)発売を記念して、勝手に「幻冬舎ねこ文庫」特集をお送りしています。
猫愛溢れる2冊の中には、線をひきたくなるような猫名言がたくさん。健やかなる時も病める時も、嬉しい時も悲しい時も、いつもそばにいる愛猫たちへの愛あふれる言葉の数々をご紹介します。
どんなに掃除してもひょっこり出てくる奴らの毛。でもいつかはこの毛も完全になくなってしまうのだろうか。
(『猫には嫌なところがまったくない』収録「毛」より抜粋)
苦手だなと思っている人のセーターにふわりと猫の毛がついているのを見たとき、その瞬間からその人のことを仲間と認定してしまうときあります。すべての家の中のものを「猫の毛がつくか、ついたら目立つか」で選んでしまいます。
猫はかわいいわ、人間より好きよ私! 誰にも言わんといてね。
(『猫には嫌なところがまったくない』収録「何もいらない」より抜粋)
大丈夫。猫好きさんはみんなそう思っているから。
死んでしまった猫とかけまして、後悔と未開封3kgのキャットフードとときます。そのこころは、”どちらもheavyです”。
(『猫には嫌なところがまったくない』収録「惑星」より抜粋)
猫と暮らす人全員が恐れている、そして覚悟しなければならないと思っている、「その瞬間」。想像するだけでもうヘビーで耐えられないので、考えるのを必死にやめている人多いはず。
海苔がすきだったからのりやす。
(『猫には嫌なところがまったくない』収録「のりやすを初めて見た日」より抜粋)
猫の名前にはその人の猫愛がこれでもかというほど入っていると思う。
この「ゴロゴロ」はどうやって音が出ているか解明されていないそうです。
(『猫は、うれしかったことしか覚えていない』収録「猫は、まっすぐに表す」より抜粋)
ほんの少しなでただけでゴロゴロと言ってくれたりすると、この猫は世界で一番私のことを好きでいてくれる唯一の生き物なのではないかとうぬぼれてしまうほど。
まるで修行僧。
(『猫は、うれしかったことしか覚えていない』収録「猫は、自分で癒す」より抜粋)
一説では、猫は仏様らしいですから、そう見えるのも無理ないです。
町田康さんはおっしゃってました。「猫は、人の顔だけを人間と思っており、顔から下を台だと思っている」
(『猫は、うれしかったことしか覚えていない』収録「猫は、人を踏む」より抜粋)
でも、猫に踏まれたらその肉球の感触とか重いのか軽いのかわからない不思議な重力にまた悶絶します。
無言でさりげなく、空気のように寄り添う猫の、スマートさに憧れます。
(『猫は、うれしかったことしか覚えていない』収録「猫は、人と隣に座る」より抜粋)
無表情で無言。猫の一番の魅力であり美徳かもしれません。
幻冬舎ねこ文庫?発売記念特集
猫と暮らせば毎日がちょっと幸せになる。
猫と生きれば人生がとっても楽しくなる。
猫すきさんも、そうでない人も。
読んだら心がふわふわ柔らかくなる、幻冬舎ねこ文庫の特集です。