
東京都現代美術館での「血が、汗が、涙がデザインできるか」石岡瑛子展。チラシの解剖図みたいな絵と、タイトルに「血」とか入っているので怖くてなかなか行く勇気が出なかった展示でした。でも行ってみたら別の意味での恐ろしさが……石岡瑛子のすごすぎる才能に畏怖の念をかき立てられました。最初の部屋に入って資生堂のポスターに入った瞬間、この人は芸大に1位で受かったレベルだな、ということが伝わりました。あとで年表を見たら、お茶の水大付属校→芸大という最強の経歴でした。とにかく構図、色、全てが完璧で、広告の出力の赤入れを見ると、完成度を高めるために妥協を一切しない強さを感じます。一緒に仕事をしたら怖いけれどすごい成長させてくれそうなお方です。高校時代に作った絵本も、とても高校生とは思えないクオリティー。北京オリンピックの開会式での衣装が有名ですが、「孔子の門弟3000人が巻物を広げて朗読する」というイメージをテーマにしているところに知性がほとばしっていました。
ここから先は会員限定のコンテンツです
- 無料!
- 今すぐ会員登録して続きを読む
- 会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン
次元上昇日記

「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
この連載が電子書籍になりました!『次元上昇日記 ベストセレクション50』
- バックナンバー
-
- 2025年3月31日 歯の神様
- 2025年3月26日 ショーの余韻
- 2025年3月23日 ファッションウィー...
- 2025年3月20日 トイレ対策
- 2025年3月17日 前前前世
- 2025年3月14日 厚遇への憧れ
- 2025年3月10日 サウジのゴージャス...
- 2025年3月5日 ギャンブルトーク
- 2025年3月2日 セレブニアミス
- 2025年2月27日 往年のスター
- 2025年2月24日 パリスの格言
- 2025年2月19日 現実逃避
- 2025年2月18日 銀座の走馬灯
- 2025年2月13日 咳の余韻
- 2025年2月10日 線路に人
- 2025年2月6日 インドでの浄化
- 2025年2月4日 久しぶりの出国
- 2025年1月30日 江戸のカフェ
- 2025年1月27日 ツタンカーメン展
- 2025年1月24日 検索アップデート
- もっと見る