フィンランドに引っ越してきてから大きなカルチャーショックは特になかったけれど、日常の中で「なんでこれが……」と小さく驚き、ときには呪いをかけるように呟いていたのが、「すべてが重くて大きい」ことだ。
たとえば調理台。
最初に住んだ家では1970年築だったのでシンク台もそこそこ低かったけれど、2010年代にキッチンがリフォームされた今の家の調理台は90センチある。そこに直径約30センチの家庭用にしてはやけに立派なミキシングボウルを置いて、いかつい泡立て器でホイップでもしようものなら肘の高さが肩まで上がってしまい、私は毎回ダイニングテーブルで作業する羽目になる。
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フィンランドで暮らしてみた
気づけばフィンランド人と結婚して、ヘルシンキに暮らしてた! しかも子どもまで産んだ!
日本人の大好きな「かわいい北欧」。でも、その実態は?
暮らしてみて初めてわかった、フィンランドのちゃっかり賢く、ざっくり楽しい、意外な一面。
ゆるゆるまったり、マイペースにご紹介。
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