投稿サイトnoteの人気連載が一冊になった、レシピ集『冷蔵庫にあるもんで REIZOKO NI ALMONDE』。
掲載されているのは、背伸びしなくても、幸せな気持ちにしてくれるお料理の数々。
お料理上手な人って、お酒のおともになるような小さな一品を、特別な食材を使わずに、サクサクって作ってくれますよね。しかも、「なんじゃこれ?」という美味しさ。
今回は、ほっこり一杯♬の時間を必ず満足させてくれる、
「アジとオクラのなめろう」と「アンチョビ味噌の冷やしきゅうり」をご紹介。
1)アジとオクラのなめろう
漁師たちは、釣り上げたばかりのアジに、薬味と味噌をのせて「トントントン」と包丁で叩く。皿に盛って、みんなで箸を伸ばす。あれよあれよと皿の上は、空になり、挙句一人が、皿まで“なめる”有様。“なめるほどおいしい”。こうして、世に「なめろう」が生まれた。
材料 2 ~3 人分(調理時間:15 分)
・アジ(刺身用)……150g
・オクラ……4 本
・みょうが……2 本
・青じそ……6 枚
・かつお節……少々
・卵黄……1 個
〈A〉
・ごま……大さじ1/2
・味噌……小さじ1
・醬油……小さじ2
・砂糖……ひとつまみ
・おろししょうが……3g
作り方
(1)オクラは分量外の塩で塩茹でして、冷水にとり、輪切りにする。みょうがは輪切りにする。青じそは、千切りにする。*青じそは、飾り用に少し残しておく。
(2)まな板にアジをのせて細切りにしてから、包丁で叩く。
(3)❷に〈A〉とオクラ、みょうが、青じそをかけて、さらに叩く。
(4)器に盛り付け、かつお節、残しておいた青じそ、卵黄をのせる。お好みで醬油をかけてお召し上がりください。
2)アンチョビ味噌の冷やしきゅうり
学校からの帰り道、照りつける太陽が坂の頂上にあるバス停のベンチに蜃気楼をかける。額の汗をぬぐいながら、母が家に用意してくれている「麦茶と冷やしきゅうり、おにぎり」を想像する。
坂を登り終えたが、バスはまだ来ない。
もう一度、額の汗をぬぐった。
材料 2~3人分(調理時間:10 分)
・きゅうり……2 本
・アンチョビ……2本
・味噌……大さじ2
・黒こしょう……少々
・オリーブオイル……大さじ2
作り方
(1)アンチョビをみじん切りにする。きゅうりは氷水につけ、冷やす。
(2)きゅうりはヘタをとって半分に切り、縦4等分にして、竹串に刺す。
(3)〈オリーブオイルアンチョビ味噌〉を作る。※アンチョビをみじん切りにする。アンチョビ、味噌、黒こしょう、オリーブオイルをすべてボウルに入れて、よく混ぜる。
(4)きゅうりを皿に盛り付けて味噌を添える。
冷蔵庫にあるもんで
たまねぎ、じゃがいも、さば缶、ベーコン……
今日は“あの食材"を、主役にしてあげよう。
「さて、何を作ろっか? 」を楽しくするレシピ91。
昔ながらの「肉じゃが」、ご飯釜が空になる「さば缶ふりかけ」、出汁パックで「梅だしにぎり」、夢の合体「ミートポリタン」、冷凍食材でも大丈夫「シーフードピラフ」、きんぴらを進化させた「ごぼうと人参のチヂミ」、中華&和で「ルーローしょうが焼き飯」、昼下がりのおつまみ「サラミと長ねぎのオーブン焼き」……おなじみの素材で、"家庭料理“から“ちょっとお店(カフェ)っぽい料理"まで。
背伸びをしなくても、食卓がスペシャルになる料理のアイデア、さしあげます。
《材料からメニューを選べる「材料さくいん」つき》