「やり方を教わっていません」「自分らしく働きたいです」「課長、ご苦労さまでした」……。こんな素っ頓狂なワードを連発する若手社員に、頭を悩ませている人は多いでしょう。しかし、ここが腕の見せどころ。いかに彼らを指導し、戦力にしていくか、それも大切な仕事なのです。播摩早苗さん『えっ、ボクがやるんですか? 部下に教えたい、社会人のものの言い方100』は、そんなあなたの心強い味方になってくれる一冊。後輩、部下を持ったら必携の本書より、例をいくつかご紹介します。
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「ご苦労さま」は、目下の人にかけるねぎらいの言葉です。知らずに使うと顰蹙を買いますが、新入社員がよく犯す間違いですから、指摘して直していきましょう。
最近は、「プライドが高い新入社員が多く、小言が言えない」という指導者の愚痴をよくききます。新入社員一人の間違いで恥ずかしい思いをするのは、本人だけではなく、上司や会社なのだということは、早い時期に教育しなければなりません。
新入社員育成にとって大切なのは、自分が常識だと思ってきたことが間違っていたかもしれないと疑ってみる癖をもたせることだと言えます。
「ご苦労さまでしたについて、ネットで調べてごらん」と新入社員に伝えたら、「目上に使うべきではない」と的確な答がすぐに引き出され、本人が納得したという話もあります。育成にインターネットを上手に使うのもひとつの方法でしょうね。
今では、インターネットの検索エンジンにキーワードを入力すれば、すばやく優れた情報が入ってきます。新入社員に限らず、既存社員も便利に利用していることでしょう。もし「調べるように」と上司に命じられたら、新入社員の彼らは真っ先にインターネットで検索します。
しかし、それを繰り返してきた若年層は、少ない情報から自分で枠組みをつくったり、知恵を絞ったりという力が落ちています。業務でも、答の見えない問題に出会ったら、自分で方程式を探し、当てはめてみるという作業が苦手なのです。
グーグルで検索するだけなら、上司が「調べるように」命令する必要はありません。それを理解させた上で、業務上「調べる」とは、自分で考えて、仮説を立て、答に近づいたら検証することであると指導しましょう。
「○○先輩ならどうするか、時間があるときにきいてごらん」と、年次が近く、モデルになりそうな先輩から学ばせるのもひとつの手です。
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えっ、ボクがやるんですか?部下に教えたい、社会人のものの言い方100
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