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カニカマ人生論

2021.03.24 公開 ポスト

からし蓮根清水ミチコ

突然、社会科の先生からこんなユニークな注意を受けました。高校時代の、修学旅行の前日のことです。「北九州をぐるっと回るらしいけど、君たちはただ景色や土地なんかを見るんじゃないぞ。よーく人間を見て観察してこい、海側に住んでいる人間ってものを。海の人間の器はどっか広いからな。タマ(魂)が違うんだ。俺たち山に住んでる者は、どうしてもせこい。せこせこせこせこ生きてるからな」。

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清水ミチコ

岐阜県高山市出身。1986年渋谷ジァンジァンにて初ライブ。1987年『笑っていいとも!』レギュラーとして全国区デビュー、同年12月発売『幸せの骨頂』でCDデビュー。以後、独特のモノマネと上質な音楽パロディで注目され、テレビ、ラジオ、映画、エッセイ、CD制作等、幅広い分野で活躍中。著書に『主婦と演芸』『「芸」と「能」』(共に幻冬舎)、『顔マネ辞典』(宝島社)、CDに『趣味の演芸』(ソニーミュージック)、DVDに『私という他人』(ソニーミュージック)などがある。

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