
暮らし術
「というわけで、わたしはここにいる、逆さまになって、ある女のなかにいる。」
ギョッとするような書き出しで本書は始まる。けれど、このひと文で、一気に物語に引き込まれてもいく。主人公は、トゥルーディという女性のお腹のなかにいる「胎児」。臨月を迎えている。トゥルーディの髪は“麦わら色の金髪”で、 “リンゴの果肉みたいに真っ白な肩”まで垂れている。そして、目は緑色で、鼻は“真珠のボタン”みたいである。若さに似合ったチャーミングな女性のようだ。胎児になぜそのようなことまでわかるかというと、トゥルーディの夫が詠む詩や、周囲の人が発する言葉によって、母のイメージを作りあげているからである。
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