「今の世の中の常識のようなものの中で生きづらさを感じている人へ――」
銀色夏生さんが今の想いを込めた最新刊『私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない』より、メッセージをお届けします。
もし自分が星の王子さまみたいに
幸せというのは、比較するから感じるのだと思います。
例えば、人が持っていて自分が持っていないもの、人が持っていなくて自分が持っているもの、かつて自分が持っていて今持っていないもの、かつて持っ ていなくて今持っているもの、というものを比較した時に、幸せを感じたり不幸を感じたりするのだと。
だから、もし自分が星の王子さまみたいにたったひとりで星の上に住んでいたら、誰とも比較できないので、少なくとも人を対象にした幸不幸はないですよね。
自分が幸せだと思いたいのか 人から幸せだと思われたいのか
自分が幸せだと思いたいのか、人から幸せだと思われたいのか、その区別ができていない人が多い、と感じます。
自分が満足したいのか、人から羨ましがられたいのか。
それらは対極にあるものなのに、混同している人がいて、それが欠落感や妬みを生みます。それらはものすごく違います。 その違いを突き詰めて考えていくだけで、不幸せだと思うことがグッと減ると思います。