生き方
本書は聾話学校に通う娘・麗の日常を描いた絵日記帳である。それは学校から両親に課せられた宿題のひとつ。母には麗の声をテープから書き起こすという別の宿題があったため、画家である父が必然的にこの絵日記を担当することになった。絵日記は、学校の授業で日々の出来事について子どもと先生が会話をするための材料になるのだという。2歳から6歳までの麗が描かれた何十冊と残された画帳から抜粋された日々は、特別な出来事ではないが、どれも鮮烈である。
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