将来は、実家の喫茶店のどれかを継ぐんだろうな、と思っていました。どれか、というのは、親が喫茶店を3店舗経営してたため(←商売好き)、大人になったら私と弟でお店を分担する、と親の顔になんとなくそう書いてあったのです。
高校を卒業した私は、都内にある短大の家政科へ進みました。調理の基礎を学べば、もっとお店のメニューを増やせそうだし、万が一お店がつぶれた時のためにと、中学校の家庭科の教員免許も取りました。そのため、母校の中学校で二週間の教育実習をさせてもらいました。うろ覚えですが、学校給食の主食がパンからごはんに変わるという時代だったらしく、お味噌汁と鯖の塩焼き、白いごはん、そして牛乳、といったような、逆に昔にもどるかのような組み合わせ。ごはんと牛乳ってすごいタッグです。和洋での、弱い者同士のケンカ。できるだけ口の中でごはんと牛乳が直に出会わないよう、食べる順番を工夫したりして。
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