レシートは自分の人生を映し出す鏡。そこには買ったものと値段だけでなく、行動の履歴、自分の価値観がつまっています。書籍『レシートで人生を変える7つの手順 もらって、集めて、眺めるお金術』ではそのレシートを使った節約術を解説。レシートに印字される「ポイント」も重要なチェックポイントです。
ポイントは「無料の特典」ではない
レシートに記載されているのは金額だけではありません。ときには、商品の広告やお店からのメッセージなどもレシートに印字されています。
また、ポイントが記載されていることもあります。このポイントを毎回確認していますか? もしあまり気にしていないようなら、これからはぜひ、確認してください。
「ポイントカードはお持ちですか?」
という言葉を1日に何回も耳にすることからもわかるように、多くのお店でポイントカードが発行されているのですから、利用しない手はありません。
とはいえ、クレジットカードや銀行のキャッシュカード同様、自分で管理できる枚数には限界がありますよね。本当に特典をもらえるほど貯められるカードは10枚には届かないのではないでしょうか。
ポイントカードについては、本当に欲しいプレゼントがもらえる、本当によく利用するお店で実際にポイントも利用する、というもの以外は、お財布やカードケースの邪魔になるだけ。
レシートを見て、ポイントがどれだけつくものなのか、ポイントを本当に利用するかを検討しリストラすることをお勧めします。
ポイントカードを持っていると、ポイントを貯めたいがために、いらないものまで購入してしまう、ということもあります。ポイントカードはこういった無駄遣いも引き起こしやすいのです。
ポイントが貯まって何かがもらえる、となると、とても得した気分になるかもしれませんが、お店がそれだけのポイントを付与できるということは、それだけ儲かっているからに他なりません。つまり、私たちがポイント分のお金も支払っているにすぎないのです。もしくは、すべてのポイントが利用されるわけではないという前提で付与しているのです。
もちろん、
「ポイントはいりませんから、その分安くして」
という要求は通りませんが、本当に必要なものを購入するお店で、本当に役立つポイントを集めるのが得策です。
3000円買い物するより駐車料金を払う
食材や日用品の買い物で3000円を超えるレシートがあったら無駄遣いがないかを見直してみましょう。
3000円は、百貨店などで、
「3000円以上お買い上げ時に駐車場2時間無料」
という基準にされる額です。ということは、百貨店がお客さんに、
「3000円は買ってほしい」
と希望していると考えることもできます。そうだとすれば、多くの人の買い物が3000円に到達していないとも考えられます。
買い物の金額が3000円を超える場合は、人より多く購入している可能性があるということですから、よく見直してみることに価値はあります。
なお、購入額に応じて無料サービスを受けられるような場合に、
「あと1000円買えば3000円になるから」
と、無駄な1000円の買い物をして、500円の駐車場料金を浮かせようとしたら、結局は500円の無駄遣い。
そんな駐車場料金をケチるくらいなら、そもそも車を所有するかどうかを見直す方が手っ取り早い解決になります。実際には、車を維持するために、もっともっとたくさんのお金がかかっているのですから。
駐車場料金以外にも、
「1万円以上購入するとプレゼント」
「1000円以上の利用でワンドリンクサービス」
など、サービスという名のトラップがそこここに張り巡らされています。それを楽しく利用するならよいのですが、ポイントや特典のために、わざわざ何かを購入してしまうのは、無駄遣いの典型パターン。
ポイントや特典は、あくまでもプラスアルファのものとして考えなくてはなりません。
レシートは自分の人生を映し出す鏡。そこには買ったものと値段だけでなく、行動の履歴、自分の価値観がつまっています。書籍『レシートで人生を変える7つの手順 もらって、集めて、眺めるお金術』ではそのレシートを使った節約術を解説。まずは1週間、レシートを集めて眺めてみてください。