人気絵本作家のaccototoさんは、まるで絵本の中から飛び出したかのような素敵な暮らしを軽井沢でしています。
そんなaccototoさんの暮らしを覗き見。中々遠出できないこのご時世、憧れの軽井沢暮らしを本の中で体験してみませんか?
今回は、お庭に作ったピザ窯のこと。
* * *
引っ越してきて割とすぐに、totoが庭に作ったのがピザ窯です。ピザが大好物で、1枚をペロリと食べてしまう長女のために作りました。
実は大阪に住んでいた頃から、いつか作って見たいという夢があって、ピザ窯の作り方の本を読んでいたんです。
まずは、庭の土を掘ってコンクリートを流し込んで土台づくり。そこに、庭から出てきた浅間石を積んだあと、上に木枠を置いてそこに耐火モルタルを流して真っ平らに。その上に土まんじゅう(泥で作る窯型)を作り、耐火モルタルを塗りつけていきます。
モルタルが完全に乾いたところで、土まんじゅうを取り除くと、ドーム型の窯が現れます。
ピザを窯の中に入れ、回転させたり取り出したりするパーラーといわれる道具がありますが、そういったものも全て手作りしました。
toto自身も子どもの頃、お父さんにさまざまなものを作ってもらっていたそうで、作る工程も楽しめるからと、子どもが「欲しい」と思ったものは作ってみることから始めます。
「たまごっち」が欲しいと言われて、木で作ったこともあったんですよ!
窯ができてから、家族や友人を招いてピザパーティ。
生地をこねてのばして、季節の野菜をのせて、オイルやソース、チーズをかけて焼くだけ。ピザ窯は高温になるので、ほんの数分でピザが焼きあがります。夏の時期のみずみずしい野菜をたくさん摂れるのもいいですよ。
ピザ作りは、子どもたちにも簡単にできるので、率先して手伝ってくれます。パーラーの上で切って食べれば洗いものもないので、家事の助けにもなっています。
絵本作家の森のいえ便り
森の木々がいっせいに芽吹く春、
雨が降るごとに緑が濃くなる初夏、
庭のツリーハウスから見上げる夏の夜空、
紅葉が絨毯のように積もる秋のテラス、
銀世界に小さな訪問者の足跡が残る冬。
――都会から引っ越して10年。森のいえに暮らす絵本作家の日々は、四季の変化、動物たちとの交流、育っていく子どもたちのおかげで、彩り豊かで目まぐるしい。
自然いっぱいの毎日は、楽しいことであふれてる。
「まるで、お話の世界!」な日々をつづった、人気絵本作家の初エッセイ。