人気絵本作家のaccototoさんは、軽井沢の森の家で、まるでお話の世界⁉と思ってしまう素敵な暮らしを営んでいます。自然をとことん楽しむaccototoさんと一緒に、お正月飾りのモビールを作りませんか。12月26日のオンライン講座の開催に向けて、accototoさんの暮らしをご紹介した『絵本作家の森のいえ便り』から試し読みを再掲します。
軽井沢ではまだ雪が積もっていないようですが、大雪になることもしばしば。そんな雪の冬をとことん楽しむ方法です。
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大人にとっては重労働が待つ大雪ですが、子どもたちにとっては一大イベント。
庭も通学路も一面の雪景色、真っ白の雪に足を一歩踏み入れるだけできゃっきゃと大はしゃぎ。
家の屋根には氷柱ができ、ポキっと折ってはメープルシロップやはちみつをつけてアイスキャンディーのように食べています。
きれいな雪はシロップをかけてカキ氷のように食べたり、シロップを使って雪に絵を描いたり。
どこまでも続く白いキャンバスに、子どもの無限の想像力が発揮されます。
たくさんの雪が降り続いた次の日は、雪かきついでに、かまくらや雪だるまやそり台を作ります。
かまくらはtotoの担当ですが、年々雪質を掴んで、きれいな形を作れるようになりました。
軽井沢の雪はサラサラの雪なので、少し気温が上がった頃の水分を含んだ雪でないときれいな形になりません。つまり春が近づく少し前の雪ということ。かまくら作りが終わったら、春はもうすぐなのです。
1日がかりで、まずは雪の塊を作って放置。次の日スコップで中を削ってかまくらを作ります。
そのあと水をかけると凍るので、しっかりとした形になります。
出来上がったら、中にレジャーシートを敷いて、机を持ち込み、スノーウェアを着てかまくらでの時間を楽しみます。
キャンドルを灯したり、ぜんざいやみかんを食べたり。いつも家の中でしていることでも、かまくらの中でやると特別な時間になります。
近所の家々の玄関先に、大小さまざまなかまくらや雪だるまが並ぶ様子もこの時期でしか見られない風景。
大人にとって、大雪は困ったなあと思うこともありますが、このところの温暖化で雪が少なくなってきて、それはそれでまた、なんだかさみしいものです。
絵本作家accototoさんとお正月モビール作り
今回の講座のためにaccototoさんに書き下ろしていただいたイラストを使って、かわいいお正月飾りを作りましょう。お子さんと一緒に作っても楽しいですよ。詳細は幻冬舎大学のページをご覧ください。
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絵本作家の森のいえ便り
森の木々がいっせいに芽吹く春、
雨が降るごとに緑が濃くなる初夏、
庭のツリーハウスから見上げる夏の夜空、
紅葉が絨毯のように積もる秋のテラス、
銀世界に小さな訪問者の足跡が残る冬。
――都会から引っ越して10年。森のいえに暮らす絵本作家の日々は、四季の変化、動物たちとの交流、育っていく子どもたちのおかげで、彩り豊かで目まぐるしい。
自然いっぱいの毎日は、楽しいことであふれてる。
「まるで、お話の世界!」な日々をつづった、人気絵本作家の初エッセイ。