水が使えない生活をしたことがありますか。
ぼくの家は蛇口をいくらひねっても水がでません。
なぜ水が出ないのか。
道路工事の影響だと言われた1年前。たしかに、家の周辺で道路を舗装する工事が行われており、腑に落ちないものの仕方ないと諦めたのを覚えています。
そして、4月、1年ぶりに帰ってくると、工事は完了していました。ついに水が使えると喜んで、蛇口をひねってみますが、やはり出ない。カラカラの蛇口を見たときの圧倒的な絶望感。
そもそも水が使えないエリアなんだという結論に至りました。誰も文句を言わないのが不思議です。
現在は、家の外にある貯水タンクに、大家さんが水を入れてくれているので、微量ですが利用できます。
しかし、時間の問題で、来週にはまったく出なくなると思います。
水が使えないと本当に困ります。
手は洗えませんし、トイレも流せません。もちろん、シャワーも浴びられませんし、料理も洗濯もできないのです。
ルワンダで暮らしていると、ぼくたちがどれだけ水を使って、どんなに水に支えられているのかを痛感する毎日です。
とはいえ、水がまったくなければ、生活ができません。そこで、2つの方法を使い、どうにか水を確保しています。
一つ目の方法が、自転車お兄さん作戦です。
道端にたくさんいる自転車タクシーのお兄さんを捕まえて、ジェリカンという20リットルの水が入る容器を渡し、水を汲んできてもらいます。
ちなみに、村の人たちは自分でジェリカンを持って、水を汲みに行きます。子どもたちも手伝います。ほんとにたくましい。
二つ目の方法が、雨乞い作戦です。
家の外に桶を並べて、雨水を貯める天候任せの作戦です。ルワンダには雨季と乾季があり、4月は雨季真っ只中だったので、毎日、10リットルほど、がっつり確保できていました。
こうして得た水を大切に使って生活を送っていました。慣れてしまえば、なんとかはなります。
それでも、トイレは2、3回溜めてから流したり、泡だらけのまま洗濯物を干したりと不便には変わりません。
一時帰国で日本に戻った時に、海や川といった大量の水を目の当たりにして、猛烈に興奮したのを覚えています。
当たり前は、当たり前じゃない。日本の当たり前のレベルが高すぎます。
それでは、今日も汗で泡立つ服を来て、行ってきます!
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