
暮らし術
雪の季節にイタリアの山岳地帯、ドロミーティを訪れたことがある。山は広い範囲でスキー場として賑わっていたが、所々で雪から露出する急峻な山肌は、荒々しく黒々とした岩肌をしており、人を寄せ付けない雰囲気が漂っていた。遠く望んだ頂にキラリと光るものが見えた。十字架だった。アルプスの頂には十字架やマリア像が置かれていることがあり、山を安易に触れてはいけないものと人々は考えつつも、シンボルを置くことで、山を征服したと見なしているのだ。本書の舞台モンテ・ローザ山麓とはイタリアアルプスの東と西で離れているが、山と人との関係はあまり変わらなそうだ。
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