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時をかける老女

2021.06.28 公開 ポスト

#7

「私が作ったあの飛行機、本当に飛んだのかしら」中川右介

中川右介は2020年秋、91歳の母を引き取り、介護生活を始めた。介護殺人事件が珍しくない昨今、自分もいつか母を殺してしまうのではないかと不安になった中川は介護日記を書くことにし、ストレスの発散とともに、友人・知人たちに現況を知らせることでアドバイスや励ましをもらいながら、介護生活を送っている。

(写真:iStock.com/zmshv)

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時をかける老女

91歳の母親と、33年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことになった。この日記は、介護殺人予防のために書き始めたものである。

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中川右介

一九六〇年東京都生まれ。編集者・作家。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、音楽家や文学者の評伝や写真集を編集・出版(二〇一四年まで)。クラシック音楽、歌舞伎、映画、歌謡曲、マンガ、政治、経済の分野で、主に人物の評伝を執筆。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、データと物語を融合させるスタイルで人気を博している。『プロ野球「経営」全史』(日本実業出版社)、『歌舞伎 家と血と藝』(講談社現代新書)、『国家と音楽家』(集英社文庫)、『悪の出世学』(幻冬舎新書)など著書多数。

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