先日7月1日はカナダ・デイと呼ばれるカナダの建国記念日だった。毎年各地で建国記念の催しが開催されるところだけど、今年はキャンセルが相次ぎ、今までと違うカナダ・デイとなった。
その発端となったのは、1880年代から1996年まで行われていた先住民に対するキリスト教同化政策で、先住民の子どもたちが通っていた寄宿学校の跡地で今年、数多くの子供の遺骨が見つかったことだ。この寄宿学校では差別や暴力、レイプが横行し、今でもそのトラウマに苦しむ人たちがいる。
こんな信じがたい悲劇がつい最近まで行われていたなんてカナダに来るまで知らなかったし、初めて聞いた時は想像していたカナダとは程遠い現実に深い悲しみを覚えた。
ここから先は会員限定のコンテンツです
- 無料!
- 今すぐ会員登録して続きを読む
- 会員の方はログインして続きをお楽しみください ログイン
北極かえるのコモンロー日誌
移民大国カナダのユニークな制度「コモンロー」を利用し、2019年、永住権を取得したひとりの日本人女性がいます。「自然に囲まれた土地で、自分らしく生きたい」と日本を飛び出し世界中を旅したすえに、彼女はなぜカナダを選んだのか? カナダでの暮らし、コモンローって何? 生き方の選択肢を探る連載です。[アイコンデザイン / 永井あゆみ]
- バックナンバー
-
- 冬は-40℃…極北への引越しはUnkno...
- 4年ぶりに"あの訪問者"が出現!強烈な熱...
- マンゴーと散歩する日々~みんなでお世話し...
- カナダ先住民の悲しい歴史…初の「ランド・...
- 合言葉は「車を減らし、お尻を増やそう!」...
- バンクーバーでワクチン接種してきました!
- ガーデン生活2年目は「もらう側」から「あ...
- カナダで痛感した「クリティカル・シンキン...
- 極北でアートを学ぶために引っ越すことにし...
- 長い冬を越えた小さなガーデンの収穫祭
- 冬眠から目覚めたてんとう虫が部屋でくつろ...
- 東日本大震災から10年の節目をバンクーバ...
- 詩人・アリが気づかせてくれた「自分が“マ...
- いくつになっても学び直すのに遅いことはな...
- 暮らしに寄り添う英語の先生は独自の方法で...
- 「LGBTQ2難民」を受け入れるカナダ
- 南インドのコーヒーと新潟のお麩が愛を運ぶ
- 誰かが破ってくれたルールが小さな世界を変...
- 人生って「難しい」が当たり前 ~読書の秋...
- 「履歴書に書けるで!」とカナダのボスは言...
- もっと見る