「泣いた!」「大好きな小説に出会えた!」など、幸せな感動を呼んだ『ありえないほどうるさいオルゴール店』。
北の果ての町から、南の小さな島にやってきて、リニューアルオープン! オーダーメイドのオルゴール店を舞台に、風変わりな店主と、それぞれの思いを抱えたお客さんが交流する物語が、再び動き出しました。
7月7日に発売になった新刊、タイトルは『もどかしいほど静かなオルゴール店』です。
発売前に、書店員さんに読んでいただいたところ、騒然!「癒された」「優しい気持ちになる」という声を集めてみました。
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人が感動したり、悲しんだり、心が大きく動いた時は
無意識に音楽が流れているのかもしれない。
人生をリセットしたり、未来のために決断する時、音楽がそっと助けてくれるのかも。
南の島ののびやかさとオルゴール店のひかえめだけどしっかり土地になじんでいる、
読んでいて気持ちのいい小説でした。
――ジュンク堂書店 三宮店 三瓶ひとみさん
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私は割とざわざわした所でも読書できるほうなのですが、
前作も今回も静かな空間のほうが読めました。
それもあってか、
オルゴールの音色の他に海や木々、鳥のさえずりといった
自然の音や様子も感じられた気がしました。
そして、登場人物の話が移っても、その後の様子が分かって私としては嬉しかったです。
あと、店主の謎も気になるところですが、ババ様が歌う島の唄にも興味がわきました。
島唄について調べてみたいと思いました。
――旭屋書店 イオンモール浦和美園店 久保田涼子さん
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心に流れている音楽が聴こえるという不思議な店主がいるオルゴール店。
心に流れている音楽とはその人の記憶に残っている音楽ということらしい。
”記憶に残る音楽”とはどういうものだろう?
生きていくうえで人は様々な経験をし、記憶を積み重ねていく。
嬉しいものもあれば悲しくつらい記憶もある。
どんなことが一番心に残っているかなんて自分自身でもよく分からない。
なのに心がメロディを奏でているなんて不思議だ。
そしてそのメロディが聴こえる店長はもっと不思議。
彼が仕立てたオルゴールは、その人の心の奥に眠っていた大切な気持ちを思い出させてくれる。
そこに言葉なんてなくても音楽には想いを伝える力があるのだ。
店主がオルゴールを通じて奏でる心のメロディの物語を、もっと読みたい!
そしてメロディが伝える不思議な力をもっと知りたい! そう思った。
――未来屋書店 春日部店 水上舞さん
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お客さんの心に流れる音楽が聞こえる店主がオリジナルのオルゴールを仕立ててくれる。
彼の不思議な能力は、オルゴールを受け取った人に小さな幸せの存在を気づかせてくれる。
前作は北国でしたが、今回はロケーション抜群な場所に移転している模様。
ふんふん♪
波の音や背の高いサトウキビが風にそよぐ音が聞こえてきますね。
前作の余韻を残した終わりかたに、むくむくと想像を掻き立てられましたが
そうなんですね~と、にやにやしてしまいました。
あ、もしかしてあの子?
そうなのね~なんてわたしは親戚のおばちゃんか! って目を細めるように読んでみたり。
美しい南の景色と7つの物語に癒されます。
誰の心にも人に言えない悩みや重荷があるもの。
実は私にもあるのです。
悩みってど真ん中にあるときは誰にも打ち明けられないものですよね。
うちに眠っているオルゴール
久しぶりに探してネジを回して耳を傾けてみようかな。
心に流れる音楽が私にもあると思うから。
小さなきっかけ、小さな一歩から
これからの未来は変わっていくのかもしれない。
そんな前向きな気持ちを物語にもらったような気がします。
―ー未来屋書店大日店 石坂華月さん
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温かな空気の中で木霊する素朴な音。
穏やかな離島にひっそりと開店したオルゴール店。
今日も、島内の人、旅行者と様々な人が訪れ、心の中に木霊する音をつつましく再現していく……
『ババ様』の荘厳な声に包まれているような島内で、
さまざまな人が、疲れや、微かな想い、秘めた想いを店主やオルゴールに託していく様子が、
穏やかに描かれます。
弁を弾き紡がれる音は、
心の穴とまではいかないような少しの隙間に入り込み、反響し、しみわたっていくかのようです。
寒い空気の中でピンと張りつめたようにも聞こえるオルゴールの音もいいですが、
温かい空気の中に響き渡り木霊しながら徐々に薄まっていくような音もいいと思わされました。
せつなさともどかしさと温かさがマーブル模様にひろがる連作集。
年齢のふり幅は大きいですが「ゆびきり」「ほしぞら」がお気に入りです
――明林堂書店 南宮崎店 河野邦広さん
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私の心に流れる音楽とは何だろう?
心に浮かびませんでした
オルゴールのCDもよく聞きます
オルゴールの音色ってなぜ癒されるのか? なぜ長年愛されるのか?
今回の南の小さな島も、すごく癒される場所で
このW効果で癒される物語になっています
愛情・友情・家族愛が
島の雰囲気の中で気持ちよく表現されていて良かったです。
この小説を読んで、心が軽くなり穏やかな気分になりました。
――髙坂書店 髙坂喜一さん
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前作は読んでいなかったのですが、とても良かったので、
すぐ、前作の文庫買います!
このオルゴール店が今ある南の島、ババ様が住むこの島に私も行ってみたいです。
この島でなら、慌ただしい毎日に流されてしまっている自分を
立ち止まらせることができるんじゃないかと思いました。
私の中にはどんな音楽が流れているんでしょうか……自分では全く流れていない気がします(涙)
――紀伊國屋書店 加古川店 吉田奈津子さん
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どんな人にも 後悔していることや、人に知られたくない過去、辛い思い出を胸に秘めている。
そんなぽっかり空いたさみしい場所に、優しく響くオルゴールの旋律。
前作「ありえないほどうるさいオルゴール店」を読んだ時の
静かな感動がよみがえりました。
ぜひシリーズ化してほしいです。
個人的には「カナンタ」が好きです。なんて素敵なプロポーズ♡
瀧羽さんの左京区シリーズやうさぎパン、女神のサラダ、あなたのご希望の条件は、
うちのレシピ、などなどどれも大好きです。
また次の作品も楽しみにしています。
―ー久屋書店明石駅ビル店 久野圭代さん
もどかしいほど静かなオルゴール店
「耳利きの職人が、お客様にぴったりの音楽をおすすめします」
ここは、お客様の心に流れる曲を、世界でたったひとつのオルゴールに仕立ててくれる、不思議なお店。その”小さな箱”に入っているのは、大好きな曲と、大切な記憶……。
北の小さな町にあった『ありえないほどうるさいオルゴール店』が、最果ての南の島で、リニューアルオープンしました!今回も、7つの物語が奏でる美しいメロディーに載せて、やさしい涙をお届けします。
―ー島を出て行った初恋の人を想い続ける郵便屋さん、音楽を捨てて都会からやってきた元ミュージシャン、島の神様の声が聞こえるババ様……彼らの心にはどんな音楽が?
自分で気づいていない「本当の気持ち」も、他人に知られたくない「密かな想い」も、音楽となって、あなたの心に流れているのです。