「泣いた!」「大好きな小説に出会えた!」など、幸せな感動を呼んだ『ありえないほどうるさいオルゴール店』。
北の果ての町から、南の小さな島にやってきて、リニューアルオープン! オーダーメイドのオルゴール店を舞台に、風変わりな店主と、それぞれの思いを抱えたお客さんが交流する物語が、再び動き出しました。
7月7日に発売になった新刊、タイトルは『もどかしいほど静かなオルゴール店』です。
人の心に流れる音楽が聞こえるという「耳利き」の店主のもとに、今度はどんなお客さんが訪れるのでしょうか―ー。
ちなみに、前作を読んでいなくても、100%楽しめますので、どちらから読んでいただいてでも大丈夫です!
さて、前作のときからこの小説の大ファンでいてくださってるのが、ブックジャーナリスト内田剛さん。もとカリスマ書店員だった内田さんが、コメントと共に、手作りのPOPを送ってくださいました!
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◆以下、内田さん手作りのPOP♬
透明な空気感、清々しい読後という長所はもちろん、
(前作の)北から、南へという振り切った舞台設定に驚きました。
それでいてしっかりと「この土地でなければ」という必然性もあって、
とにかく心を動かされっぱなしでした。
(風光明媚な島とババ様の存在が効いていますね。)
ドアを開けるベル音から始まり、
世代をつなぐハーモニーで締め括る……見事です。
読み進めながら店と店主が少しずつ見えてくる構成もいいですね。
名ゼリフ、名シーンもふんだんなのですが、
とりわけ「ゆびきり」のラストが大好きです(涙)。
心の底からの叫びが聞こえてきて全身が打ち震えました。
読み終えてからの余韻が消えません……
登場人物から物語を受け取って自分のものとなっています。
それが琴線に触れるということなのでしょう。
人生の中で出合ったさまざまな音楽が頭の中を駆け巡っています。
幼い日、学生時代、辛かった時、元気づけられた曲……
人の心って物語と音で育てられているのかもしれませんね。
――ブックジャーナリスト 内田剛さん
もどかしいほど静かなオルゴール店
「耳利きの職人が、お客様にぴったりの音楽をおすすめします」
ここは、お客様の心に流れる曲を、世界でたったひとつのオルゴールに仕立ててくれる、不思議なお店。その”小さな箱”に入っているのは、大好きな曲と、大切な記憶……。
北の小さな町にあった『ありえないほどうるさいオルゴール店』が、最果ての南の島で、リニューアルオープンしました!今回も、7つの物語が奏でる美しいメロディーに載せて、やさしい涙をお届けします。
―ー島を出て行った初恋の人を想い続ける郵便屋さん、音楽を捨てて都会からやってきた元ミュージシャン、島の神様の声が聞こえるババ様……彼らの心にはどんな音楽が?
自分で気づいていない「本当の気持ち」も、他人に知られたくない「密かな想い」も、音楽となって、あなたの心に流れているのです。