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あぁ、だから一人はいやなんだ。

2021.07.30 公開 ポスト

第159回 トリモチいとうあさこ

私がお笑いの世界に飛び込んで早24年。まあ“お仕事”と言える事をするようになってからは10年ちょっとですが。その間(かん)、ありとあらゆる経験をしてきたと思う。中でも“リアクション”と呼ばれる仕事は各種やってきた。怖い、痛い、痒い、狭い、高い、暗い、暑い、寒い、熱い、冷たい、硬いなどなど、形容詞で挙げていったらキリが無い。それが先日、51歳にしてまだ未経験だったものに出会ったのです。それは、“トリモチ”。辞書で調べるとこう書かれていました。

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いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。3』

海への恐怖を感じた、初めての遠泳。4人で襷を繋いだ「24時間駅伝」。お見合い旅inマカオ。“初”キスシーンに、“初”サウナ。ドラクエウォークで初めての高尾山。接続できずに大騒ぎのリモート飲み会。拍子抜けだった大腸検査。ブームに乗って、のんびり「おばキャン」、のつもりが……。いくつになってもあさこの毎日は初めてだらけ。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。2』

セブ旅行で買った、ワガママボディにぴったりのビキニ。いとこ12人が数十年(?)ぶりに全員集合して飲み倒した「いとこ会」。47歳、6年ぶりの引っ越しの、譲れない条件。気づいたら号泣していた「ボヘミアン・ラプソディ」の“胸アツ応援上映”。人間ドックの検査結果の◯◯という一言。ただただ一生懸命生きる“あちこち衰えあさこ”の毎日。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。』

ぎっくり腰で一人倒れていた寒くて痛い夜。いつの間にか母と同じ飲み方をしてる「日本酒ロック」。緊張の海外ロケでの一人トランジット。22歳から10年住んだアパートの大家さんを訪問。20年ぶりに新調した喪服で出席したお葬式。正直者で、我が強くて、気が弱い。そんなあさこの“寂しい”だか“楽しい”だかよくわからないけど、一生懸命な毎日。

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