依然として引っ越し先が見つからない。
もう、ネット上のすべての家の間取りを見たような気がする。なのに理想の家がない。いや、理想の家はある。けれどそれらはだいたいわたしの身の丈に合わないか、飛行機で数時間の場所にある。理想と現実は違う。いくら可愛くたって6号サイズの服は着られないのとおんなじだ。9号だけれど80万円のワンピースは、試着しようとも思えない。
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愛の病
恋愛小説の名手は、「日常」からどんな「物語」を見出すのか。まるで、一遍の小説を読んでいるかのような読後感を味わえる名エッセイです。