
生き方
わたしが暮らす街には、駅前に小さいけれど品揃えの良い本屋があり、探し物がなくても、ふらりと入る。店の正面と左奥の平台は必ずチェックする場所で、気になる本と出合うこともしばしば。年々、個性ある本屋が減っていくなか、貴重な存在だ。
そんななか、昨年、本屋にまつわる三冊の良書に出合った。『奇跡の本屋をつくりたい』は惜しまれつつ閉店した札幌の「くすみ書房」の亡き店主の遺稿集。斬新なフェアをいくつも企画し、本と本に触れる機会がなかった人とを結びつけた、店主のまっすぐな思いが伝わってくる。熊本の「橙書店」の店主によるエッセイ集『猫はしっぽでしゃべる』では、熊本の震災を経験し引越しを余儀なくされた小さな店が、本の虫である店主の人柄もあり、多くのお客さんに愛されていることが伝わってくる。
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