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コロナ時代の銀河

2021.08.31 公開 ポスト

第1回

『コロナ「禍」の銀河』でなく『コロナ「時代」の銀河』河合宏樹(映像監督)/古川日出男(作家)

東日本大震災をきっかけに、作家の古川日出男、音楽家の小島ケイタニーラブ、詩人・エッセイストの管啓次郎、そして翻訳家の柴田元幸が集まり、その活動がはじまった『朗読劇「銀河鉄道の夜」』。

新作の無観客野外公演は、震災から10年の節目の年、世界規模の厄災最中の2021年3月に、映像作品「コロナ時代の銀河」としてYouTubeに発表され、今も視聴回数は増え続けております。

活動の中心である作家の古川日出男と本作の監督を務めた河合宏樹のお二人に、改めて作品に込めた思いについてお話しいただきました(全3回)。

*   *   *

すべてをネガティブと捉えるからまずい

河合 こうして古川さんと二人で対談ができるきっかけを、僕自らが持ち込めたことも含め、非常にありがたく思っています。

古川 俺たちは、今年の3月11日に「コロナ時代の銀河」という映像作品をアップしたけど、作品についての説明を、どこか話せる場ができたらいいなと思っていたので、こういう機会が得られたことは、俺も嬉しいです。

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コロナ時代の銀河

​『朗読劇「銀河鉄道の夜」』の新作無観客野外公演として、震災から10年の節目の年、世界規模の厄災最中の2021年3月にYouTubeに発表された映像作品「コロナ時代の銀河」。活動の中心である作家の古川日出男と本作の監督を務めた河合宏樹が、作品に込めた思いを語る。

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河合宏樹 映像監督

学生時代から自主映画を制作し、東日本大震災以降、ミュージシャンやパフォーマーらに焦点を当てた撮影や映像制作を続ける。2014年、朗読劇「銀河鉄道の夜」の活動を2年にわたり密着したドキュメンタリー作品『ほんとうのうた~朗読劇「銀河鉄道の夜」を追って~』発表。2016年、七尾旅人が戦死自衛官に扮した初のライブ映像作品『兵士 A』、2017年、飴屋法水と山下澄人の初公演『コルバトントリ、』を監督。2020年、“ろう”の写真家、齋藤陽道の子育てを通じコミュニケーションのあり方にフォーカスした監督作品『うたのはじまり』が全国公開。gotch、七尾旅人、クラムボン、蓮沼執太、青葉市子、yakushima treasure(水曜日のカムパネラ+オオルタイチ)他のライブ映像を多数手がける。七里圭監督作品『あなたはわたしじゃない』に撮影参加。

古川日出男 作家

1966年生まれ。小説家。主な著書に『おおきな森』(講談社)、『女たち三百人の裏切りの書』(新潮社、野間文芸新人賞・読売文学賞)、『南無ロックンロール二十一部経』(河出書房新社、鮭児文学賞)、『LOVE』(新潮文庫、三島由紀夫賞)、『アラビアの夜の種族』(角川文庫、日本推理作家協会賞・日本SF大賞)、『馬たちよ、それでも光は無垢で』(新潮文庫)、『聖家族』(新潮文庫)、『ベルカ、吠えないのか?』(文春文庫)など。戯曲に『冬眠する熊に添い寝してごらん』(新潮社、上演版演出・蜷川幸雄)、現代語訳に『平家物語』(河出書房新社)。最新刊は初のノンフィクション『ゼロエフ』(講談社)。朗読劇では脚本と演出を担当している。

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