生き方
2020年秋、中川右介は91歳の母を引き取り、介護生活をスタートさせた。いまの彼女の関心事は「今日が何曜日か」だけだ。「何月」で「何日」か、はどうでもいいらしい。クリスマスが近づいていた。それなりに熱心なキリスト者だった母はいま、それを話題にもしない。
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時をかける老女
91歳の母親と、33年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことになった。この日記は、介護殺人予防のために書き始めたものである。
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