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人とモノを自由に選べるようになる本

2021.10.28 公開 ポスト

人脈は広げるな!自分が求められている場所や人だけにエネルギーを集中する吉原珠央

「また会いたい」と思われる人の38のルール』をはじめ、ベストセラーを多数発表してきたイメージコンサルタントの吉原珠央さん。『人とモノを自由に選べるようになる本』は、そんな吉原さんが「人とモノを自由に選べる人生」という目標を達成すべく、コツコツと実践してきた32のルールを初めて公開した一冊です。一日ひとつ、ルールを実践していけば、わずか一か月で「納得できる人生」へと変わる。そんな本書から、一部を抜粋してご紹介します。

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人間関係は「広さ」より「深さ」を大事にしたい

人脈について、簡単な質問をします。「人やモノを自由に選ぶ人生」を送るには、「人脈」が広いことが重要な条件だと思いますか?

(写真:iStock.com/takasuu)

私は「NO」だと自信を持って言うことができます。

もちろん、広い人脈を持っていることで、多くのチャンスや経験に恵まれることもあります。そして、人望がある人には多くの友人、信頼できるビジネスパートナーが存在し、物事がうまくいっている人もいらっしゃいます。

しかし、なぜ私が「NO」と言うのかというと、人脈の広さや大きさばかりを気にして必死になるよりも、「深さ」があれば、「人やモノを選べる人生」を切り開くことは十分可能だと考えているからです。

 

私の場合、人脈は決して広くないほうだと思います。もちろん、人との出会いには毎回感謝をしていますし、出会い自体に消極的だったり、興味を持たなかったりするわけではありません。

私はただ、自分の性格に合った人づき合いを心がけているだけなのです。

人には社交的、内向的、積極的、消極的などの性格があります。私は人に興味はありますが、一人でも多くの人に出会って、知り合いの人数を増やすよりも、自分が興味を持てる相手に対して、じっくりつき合っていくということのほうにより関心があるのです。

 

たとえば、もし1時間という時間があった場合、興味を抱けない人もひとくくりにして、1人5分で12人の人と話をするよりも、魅力を感じて興味を抱ける1人か2人と、1時間じっくりと話をして、相手を深く理解したいということへの関心のほうが強いのです。

私はマイペースすぎるのかもしれませんが、1人の人とじっくりと話をして、少しずつ相手を理解していく過程が人づき合いの楽しみであり、人や時間の学びだという考えを持っています。

 

ここで大切なのは、どのような人づき合いをすることが自分らしいのかを知っているかどうかであり、無理をして知り合いの数を増やして、人と競ったりすることはナンセンスだということです。

実際に、私は人脈が広くなく不器用であっても、ビジネスにおける目標収益を達成することは可能でしたし、自分が「会いたい」と思う人には、たいてい会わせていただくことができています。

一方、たくさんの人と面識がある人でも、最も会いたい人には会えなかったり、相談したいことに対して親身に考えてくれる人がほとんどいないこともあるようです。

孤独とどれくらい向き合えるか?

以前、仕事で出会った人のなかに、「出会う人すべてを幸せにしたい」と、自信満々におっしゃっていた方がいました。それほど大きな意味もなく発した言葉かもしれません。

しかし、言葉を発している本人に対して、私はやや軽い印象を持ってしまいました。なぜなら、出会う人すべてを幸せにするということは、自分の器や時間、労力を考えると非常に困難なことなのに、それを軽々しく口にしていたからです。

私だったら、「出会った人のなかで、私を本当に必要としてくれる人だけを幸せにしたい」と言うでしょう。

(写真:iStock.com/Masaru123)

たとえば、講演や研修、取材などで「『吉原珠央』に、ぜひお願いしたい!」という依頼者の方の思いが強い案件については、スケジュールなどの条件が多少厳しくても、どうにかしてご依頼に応えられるよう全力で調整します。

しかし、明らかに私でなくてもできる講演や研修、取材に関しては、調整しようとするエネルギーが半減します。それは、「すべての人を幸せにしよう」と私自身が思っていないからです。つまり、相手から求められてもいないのに、広い範囲でエネルギーを使うよりも、求められている場所でエネルギーを集中して使いたいという考えを持っているということです。

こうして、自分が求められている場所や人に、全エネルギーを注いで仕事をすることで、「この人たちのためなら」という気持ちが強化され、ますます仕事のパフォーマンスが高くなるのです。その結果、お互いに幸せになるのです。

 

また、出会う人と信頼関係を築いていくには、孤独と向き合うことも必要だと思っています。

自分の弱さや、何かで失敗して落ち込んでいるときに、すぐに人に頼るのではなく、まずはじっと自分を見つめることは実に孤独です。

ただ、そういった孤独な時間に対する我慢強さがなければ、自分が大切にしたい人を幸せにできる力が育たない気がします。

 

一方で、孤独と向き合うことが苦手で、心の通わない人とストレスを感じながら時間をともに過ごしている人もいるかもしれません。そういった行動のほとんどは、自分の弱さからきているにすぎません。

八方美人で、誰にでも自分を売り込みたい人は、結局、誰からも選んでもらえなくなってしまいます。

まずは、あなたの周囲で本当に必要だと思う人や、必要だと思われたい人をリストアップしてみませんか

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人とモノを自由に選べるようになる本

「また会いたい」と思われる人の38のルール』をはじめ、ベストセラーを多数発表してきたイメージコンサルタントの吉原珠央さん。『人とモノを自由に選べるようになる本』は、そんな吉原さんが「人とモノを自由に選べる人生」という目標を達成すべく、コツコツと実践してきた32のルールを初めて公開した一冊です。一日ひとつ、ルールを実践していけば、わずか一か月で「納得できる人生」へと変わる。そんな本書から、一部を抜粋してご紹介します。

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吉原珠央

イメージコンサルタント。プレゼンテーション、コミュニケーションをメインにしたコンサルティングを行うほか、「体感して学ぶ」というオリジナルのメソッドで、企業向け研修や講演活動を全国で実施。また、「ストレスフリー」をコンセプトにした化粧品・ファッションアイテムなどを扱う「PURA Tokyo」を立ち上げ、会社を経営。著書に『「また会いたい」と思われる人の38のルール』『「もっと話したい!」と思われる人の44のルール』『人とモノを自由に選べるようになる本』『自分のことは話すな』『その言い方は「失礼」です!』『だから、あの人は嫌われる』など多数。

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