『「また会いたい」と思われる人の38のルール』をはじめ、ベストセラーを多数発表してきたイメージコンサルタントの吉原珠央さん。『人とモノを自由に選べるようになる本』は、そんな吉原さんが「人とモノを自由に選べる人生」という目標を達成すべく、コツコツと実践してきた32のルールを初めて公開した一冊です。一日ひとつ、ルールを実践していけば、わずか一か月で「納得できる人生」へと変わる。そんな本書から、一部を抜粋してご紹介します。
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「GNO」は人づき合いの基本
GNOとは、私が仕事でおつき合いがあり、かつ尊敬している人たちが、「仕事の世界ではこれが第一」とおっしゃる、ある法則のことです。その人たちは全員、「人やモノを自由に選べる」立場でいらっしゃいます。
GNOを分解すると、次のような意味になります。
・G(義理)
・N(人情)
・O(恩返し)
人やモノを自由に選び、活躍している人たちは、「義理、人情、恩返し」をとても大切にしています。それはもう、任侠映画並みです。
このような考え方の人たちと話せば話すほど、結局は、「どんなに才能や技術力に長けていても、それを支援してくれたり、それを信用してくれたりする人がいなければ、ビジネスの発展や社会的評価など、何も得ることができない」ということを感じます。
そして、私たちの身近なところにも、GNOが問われる場面はたくさんあります。
たとえば私が気をつけていることは、知人から誰かを紹介してもらい、その後、紹介されて出会った人と何らかの関係がスタートしたり、あるいは何かしらのよいことがあったりした場合は、そのことを紹介してくれた知人に、すぐに報告するということです。
GNOを徹底している人は、私が誰かを紹介して、その出会いが何かしらいい方向に進んだ場合は、「吉原さんが紹介してくれたおかげで、こんなことがありました」と必ず連絡してくれます。
こんなふうに、ひとことでいいので、その後の状況を相手に伝えるだけで、お互いの信頼関係は一気に高まるのです。
実際には、連絡をしてもらっても、「どうぞ、あとはお二人で」と自ら身を引いていくのがスマートだと思っています。そして、もし本当にビジネスとしての話が進み、結果が出てきたころに、私に対して「吉原さんのおかげです」などと言ってもらえたら、私は、その相手に、もっと何かしてあげたいと思うでしょう。
「おかげさま」の心を忘れない
以前、女性雑誌を読んでいたら、次のような話が載っていました。
それはある女性が、恋人募集中の友人Bさんに何度もお願いされたので、懸命に周囲の友人男性たちに声をかけて、飲み会の幹事をしたときのことです。Bさんはその飲み会をきっかけに、ある男性とつき合うようになったらしいのですが、幹事の女性に何の連絡もしなかったとか。
記事には、「『飲み会をセッティングしてくれてありがとう。おかげで彼と出会えて、とても感謝しています』とひとこと言ってくれていたら、彼女に不信感を持たなかったのに」といった不満な気持ちが書かれていました。
Bさんに悪気はないとしても、誰かに何かをしてもらったら、「ありがとう」と言うのは当然のことです。常日ごろからGNOを果たす習慣ができていれば、友情がぎくしゃくすることはなかったでしょう。
こういった事例は頻繁に起こります。
たとえば「このお店は、リーズナブルでとてもおいしいお店なの。ぜひ行ってみて」と情報を教えてもらったとします。
実際に、そのお店に行ってみた後、メールでひとこと、「本当にすてきなお店を紹介してくれてありがとう」などと伝えることができる人は、つき合っていて気分がよいものです。
GNOの「O」は、「恩返し」ですが、「おかげさまで」というフレーズにして覚えておくと、より使いやすくなるかもしれませんね。
人とモノを自由に選べるようになる本
『「また会いたい」と思われる人の38のルール』をはじめ、ベストセラーを多数発表してきたイメージコンサルタントの吉原珠央さん。『人とモノを自由に選べるようになる本』は、そんな吉原さんが「人とモノを自由に選べる人生」という目標を達成すべく、コツコツと実践してきた32のルールを初めて公開した一冊です。一日ひとつ、ルールを実践していけば、わずか一か月で「納得できる人生」へと変わる。そんな本書から、一部を抜粋してご紹介します。