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決まったテンプレに正しい順番で単語を並べる!
いやー、あの後考えちゃったよねー。
さて、次はこの文章を英語にしてみましょう。
「あの後考えちゃった」ということは、「何か」もしくは「だれかが」私に考えさせるきっかけを作った、ということです。それを念頭に、テンプレに当てはめてみましょう。
候補の2つの動詞を入れてみます。
1つ目は、いきなり過去形madeで書いてしまいましたが、これはmakeの過去形です。
makeは、「(その状態に)する」という意味なので、これから補う主語がきかっけになって考えはじめたようなニュアンスに。
さて、残っている「だれが」もしくは「なにが」ですが、これはもうそのときの状況によって変わってくるので臨機応変に変えましょう。
「you あなた」でも「it 特定のきっかけ」でも、「they 特定のだれか(複数)」でもいいでしょう。大事なのは、この日本語ではわざわざ言わないような「だれが/なにが」を決して欠かさないことです。英語では、普段日本語では意識していない「だれからだれへ」や「なにをどういうふうに」を必ず明らかにしなければいけません。
You made me think.
(あなたに)考えさせられた。
It made me think.
(それに)考えさせられた。
They made me think.
(彼らに)考えさせられた。
もう1つ、getを使う方法があります。
It got me thinking.
You got me thinking.
→考えちゃうな~。
ちなみにこれ、gotと過去形を使っていますが、意味としては「考えちゃうな~」と現在形の意味になるんだそうです。それからなんでthinkはing形なの?
うん、なんででしょうね。
ネイティブからの回答を引用させてもらえば「それが自然だから」です。
本章の冒頭でも言いましたが、言語学習において「なんでこの形なのか」「なぜこの形でこの意味になるのか」はあまり意味を成さない質問です。こういう一貫性のなさで混乱する外国語学習者は多いと思いますが、どの言語にもあります。
例えば日本語なら、「〇〇する前」と「〇〇した後」というとき、文章の時制にかかわらず、「前」の前にくる動詞は必ず現在形、「後」の前にくる動詞は必ず過去形です。
なぜか考えたことありますか? 私はないです。だって「そういうもん」でしょう? 「寝た前にお風呂に入った」「今日は学校に行く後にバイトに行く」って変ですよね? なぜなのか。「そういうもんだから」です。
日本語で省略されている言葉も単語に起こす!
・しばらくかかっちゃって~。
・しばらくかかったね。
・しばらくかかったらしいよ。
日本人がこの3つを見れば、「時間が」かかったのだということと、それによって自分の時間が取られたのか、それとも他の誰かの時間が取られたのかは明らかですよね。
それを英語ではいちいち単語に起こさなくてはいけません。
It took me a while. (自分の時間が取られた)
It took us a while. (自分たちの時間が取られた)
→しばらくかかっちゃって~。
It took you a while. (あなた/あなたたちの時間が取られた)
→しばらくかかったね。
It took them a while. (彼らの時間が取られた)
It took her a while. (彼女の時間が取られた)
→しばらくかかったらしいよ。
It took me a while + to + ○○.
「何に」しばらくかかったのかは、その後に続けます。
【ここでのまとめ】
- 決まったテンプレに正しい順番で単語を並べる。
- 「だれからだれへ」「なにをどういうふうに」などをはっきりさせる。
日本のビジネスメールを翻訳していたとき、毎回「ご対応のほどよろしくお願い申し上げます」と書いてくる営業さんに「具体的になにをどうしてもらいたいんですか?」って聞いてたの懐かしい。
これでネイティブっぽ!ゲス女の英会話
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