単行本のときから、書店員さんの間で「怖い!!」と評判の『怖ガラセ屋サン』が、この度文庫になりました!
発売時に、書店員の皆さんが、たくさんの感想を送ってくださいました。文庫化を記念して、送ってくださった感想を、あらためてご紹介いたします。コメントをくださった書店員さん、どうもありがとうございます!!
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心理的にぐいぐい食い込んでくる怖ガラセ屋サンに、追い込まれていく感覚になる。
細胞レベルで怖かった!
――うさぎや矢板店 山田恵理子さん
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そっと……分からないように……仕掛けられたトラップは 一つではない。そして二つでもなかった。
幾重にも張り巡らされた恐怖の波が、読者に襲い掛かる。
誰一人、無傷ではいられない。この粘りつくような怖さは何なのだろう。
そしてさらに恐ろしいのは、読み終えた後、恐怖の余韻を引きずりながら数日過ごさなければならないことなのだ……。
今年一番怖い小説に出会ってしまった。
――谷島屋ららぽーと沼津店 小川誠一さん
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一話目からの容赦ない戦慄に、心臓がバクバクしました。
そして、この小説の本当の恐ろしさは、読後から生まれる。
私は試されているのか? 自分の本当の気持ちを知るのが一番怖かったです。
――ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん
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よく言えば感受性が豊か。端的に言えばビビり。……そんな者たちにとって、“怖いこと”ほど簡単に忘れてしまいたいと願うもの。
それなのに、この小説を手に取ってしまった。
何てことだ! 忘れたくても忘れられない! ああ、早く忘れたい!
でも、これを読んで怖がる人を見てみたいし、人とはなんて勝手なのだろう……。
――新進(本の王国) 書籍販売部 宮地友則さん
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思い切り、怖がらせていただきました!
じわじわと恐怖にからめとられていく。がんじがらめにされていく。
その焦燥感に総毛立ち、つい周囲を見回してしまった。
とりあえず「怖ガラセ屋サン」には絶対会いたくないと思う。
――芳林堂書店高田馬場店 江連聡美さん
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困りました。この世で一番怖いものが、私の頭の中に住みついてしまいました。絶対に会いたくない。
今日から、世の中を見る目が変わります。
――紀伊國屋書店天王寺ミオ店 木曽由美子さん
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じわじわ追い詰められていく感じ……ゾクゾクして、怖すぎます。
が、それがたまらないくらい面白い。日頃、ホラーなんてちーっとも怖くないと言っている私なので、いつか、私のところに『怖ガラセ屋サン』が来そうですね……。(たのしみ)
―精文館書店豊明店 近藤綾子さん
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読めば読むほど、なにかにからめとられていく感覚がまとわりついて、とてもこわかった。
さすが澤村伊智だ!!
新しい怪談、怖ガラセ屋サンの誕生だ。
―――宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん
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一話目から脳を揺さぶる衝撃をうけました。
読後、すべての存在が得体のしれない姿に見えてくる恐ろしい小説でした。
一番怖いのは、この様な作品を生み出してしまう澤村伊智先生なのかも……。
――三省堂書店一宮店 外山亜沙美さん
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得体が知れない恐怖、分かるからこそ生まれる恐怖……。恐怖といっても様々な形がある。そして恐怖の種は、至る所に蒔かれている。ほんの少し油断したその一瞬で、恐怖の沼にあっという間に引きずり込まれてしまうのだ。
もしかしたらすぐ隣にいる人が怖ガラセ屋サンかもしれない。そんな想像がどんどん膨らんでますます怖くなる。
眠れない夜のお供には絶対におすすめできない。けれど、恐怖の沼にどっぷりハマりたい人にはぴったりの一冊だ。
――未来屋書店春日部店 水上舞さん
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夜ちょっと時間があったので読もうと思ったんですが、やめました。正解でした。今、人がたくさんいる場所で読み終わったんですが、それでも自分がちゃんとココに存在してるのかすらあやしく感じて、変な汗が出ています。
今まで感じたことのない新しい恐怖に出会わせてくれて、ありがとうございます(泣)。
――岩瀬書店富久山店 吉田彩乃さん
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想像以上の怖さ……! 激怖です!! ページをめくるたびに背筋がひんやりとしました!
「怖い!」「でも続きが気になる!!」「怖い!」「でも続きが気になる!!」……。
脳内がずっとこの感情のリピートになります。
これから読む方の注意事項は
(1)深夜に読まない
(2)1人で読まない(誰かがいる場所でぜひ)
(3)元気がないときに読まない
だと思いました(汗)。
本当に恐怖がすごすぎて、覚悟の作品です。でも、ものすごく面白かったです。
お化け屋敷の中にずっといるような読書体験で、最高に怖かったです。
すごすぎて絶句でした!
――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
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怖ガラセ屋サン
誰かを怖がらせてほしい。戦慄させ、息の根を止めてほしい。そんな願いを考えてくれる不思議な存在――「怖ガラセ屋サン」。
怪談は作りものだと笑う人、不安や恐怖に付け込む人、いじめを隠す子供、自分には恐ろしいことは起こらないと思い込んでいる人、「結局一番怖いのは“人間”でしょ」と嗤う人……恐怖をナメた人たちの前に、怖ガラセ屋さんは、圧倒的な恐怖を携えて現れる。
恐怖なんて下らない?ホラーなんて下らない?結局“人間”が一番怖い?――そう思ってる人は危険。“あなたの知らない恐怖”が目を覚ますことに!
一話ごとに「まさか!」の戦慄が走る連作短編集。震えが止まらない、7つの物語を収録。
このコーナーでは、『怖ガラセ屋サン』に関する情報を、紹介していきます。