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怖ガラセ屋サン

2024.08.13 公開 ポスト

「怖さが斜め上を行ってる!」など。『怖ガラセ屋サン』に届いた全国の書店員さんの“悲鳴”を再掲【第2弾】澤村伊智(小説家)

書店員さんの間で「怖い!!」と評判だった、澤村伊智さんの『怖ガラセ屋サン』が、このたび文庫になりました! 単行本時に書店員さんから届き続けた悲鳴の第二弾、あらためてお届けします!

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怖ガラセ屋サン、こわぁっ!!! そこまでするか!?
いや、自業自得か……!?
「結局、人間が一番怖いよねっ」と軽々しく言ってたのが怖くなる。
最後はもう何を怖がればいいのか分からなくなりました。
――三省堂書店名古屋本店    田中佳歩さん

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最初の一話で「まさか!」でした!
怖いのは人なのか。自分の罪悪感が恐怖を生み出しているのか。罪悪感を忘れてしまった自分の心を、怖ガラセ屋サンは刺す、えぐる。
どうすればいい? どうすればよかった?
日常に潜む、ぞっとするような話ばかり……。
一瞬の恐怖ではない、永遠の恐怖でした……。

――未来屋書店福津店    出田由美子さん

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怖かったです。はっきり怪異が起こっているわけではないのに、夜、寝る前に読むと、眠れなくなります。気をつけて!
――正文館書店フレンドタウン長久手店    各務雅美さん

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こわいコワイと聞いて、お手並み拝見と読んでみたら……巧の業を見ました。
この「怖さ」は斜め上をいっています。芸術的に怖いんです。脳天をぶち抜かれました。
「怖ガラセ屋サン」に狙われないよう真っ当に生きようと決意した次第です……
――喜久屋書店千葉ニュータウン店    堀一星さん

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人が怖いのか、幽霊が怖いのか。正直に言えば読み終わった後も、私はどちらも怖いし、直接的に関わる可能性の高さで言えば、人の方がやや怖い。けれど人の範疇ではおさまらないこと、想像も及ばないことが起きることというものが全て分からないからこそ怖いのだと、本書を読んで思いました。
短編であり、連作でもある本書の一貫して起こる原因不明の怪奇現象は、時に哀しく時におぞましい。叶うなら、そういった出来事とはずっと無縁でありたいと願わずにはいられませんでした。
――ジュンク堂書店名古屋店    清田彩乃さん

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「一番怖いのは人間」と安易に発言して悦に入る人たちへの思いがとても伝わってきました!
自宅に後輩が来る話と、入院する話の展開が好きです。
――ブックファーストルミネ北千住店    佐藤夏帆さん

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恐怖&不安は増し増しで、心拍数がえらい事になりました。
『怖ガラセ屋サン』なんてちょっと可愛い響きにしたからって、マイルドにならないくらい怖い!!! です。
そんなに怖い思いをするのがわかりきっているのに……また澤村伊智先生の新作を見ると手に取ってしまうんですよね。
――未来屋書店木曽川店    牧谷佳代子さん

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短編集ですが、それぞれに背筋がゾクッとするような怖さがあり引き込まれます。
必殺仕事人のような怖ガラセ屋サンがでてきて、そうくるか! というような展開を見せてくれます。
私は特に第一話が好みでした。単なる怪談ともホラーとも違う、現実に起こり得そうな話にさらに恐怖を煽られます。
――未来屋書店りんくう泉南店    新家かほりさん

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自分は怖がりだと自覚しているのに、なぜ読んでしまうのか。
一生お会いしたくない怖ガラセ屋サンでした。
人間も怪談も何かわからないもの、怖いものいっぱいありますが、想像することはやめられそうにありません。
――文信堂長岡店    實山美穂さん

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怖かった!!!
いつの時代にもいろいろな名で呼ばれる「怖ガラセ屋サン」が現れそうで、いりいろなバリエーションがまだありそうな余韻にゾクゾク。
知らない間に、怖ガラセ屋サンのターゲットになっている可能性は誰にでもあるように感じる。いつか私も出会ってしまうかもしれないと飲み込まれそうになる。
最後の章の、ただ怖がってみたいと願った人の前にも、最恐の恐怖でもって現れてくれる怖ガラセ屋サン! これは禁忌に近い! 本気でヤバい恐怖小説!!!
――ジュンク堂書店名古屋栄店    西田有里さん

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怖かった。読む前の自分に戻りたい。人間が一番怖いよねって言っていたい。知らないから怖いと言っていたい。ああ、読まなければよかった。いつか忘れることができたら、この記憶は掘り起こさない。めっちゃ、怖かった。
――未来屋書店高の原店    元尾和世さん

関連書籍

澤村伊智『怖ガラセ屋サン』

怪談は作りものだと笑う者、他人の不安や怖気に付け込む者、いじめを隠す子供……。こんなヤツらに“一瞬の戦慄”なんて生ぬるい! 「怖ガラセ屋サン」はナメたやつらが大好物。狙ったら最後、あの手この手で恐怖のどん底へ――。怖がらなかったことを後悔しても、後の祭り。先の見えない恐怖に「まさか」の連続!背筋の凍る連作短編集。

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怖ガラセ屋サン

誰かを怖がらせてほしい。戦慄させ、息の根を止めてほしい。そんな願いを考えてくれる不思議な存在――「怖ガラセ屋サン」。
怪談は作りものだと笑う人、不安や恐怖に付け込む人、いじめを隠す子供、自分には恐ろしいことは起こらないと思い込んでいる人、「結局一番怖いのは“人間”でしょ」と嗤う人……恐怖をナメた人たちの前に、怖ガラセ屋さんは、圧倒的な恐怖を携えて現れる。

恐怖なんて下らない?ホラーなんて下らない?結局“人間”が一番怖い?――そう思ってる人は危険。“あなたの知らない恐怖”が目を覚ますことに!

一話ごとに「まさか!」の戦慄が走る連作短編集。震えが止まらない、7つの物語を収録。 

このコーナーでは、『怖ガラセ屋サン』に関する情報を、紹介していきます。

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澤村伊智 小説家

1979年大阪府生まれ。2015年、『ぼぎわんが、来る』(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回日本ホラー小説大賞大賞を受賞しデビュー。同作は『来る』のタイトルで映画化も。2017年、『ずうのめ人形』が第30回山本周五郎賞候補に選出。2019年、「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。著書に『恐怖小説 キリカ』『ししりばの家』『ひとんち 澤村伊智短編集』『予言の島』『ファミリーランド』『うるはしみにくし あなたのともだち』『アウターQ』『邪教の子』などがある。

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