12月6日に朝井リョウさんの文庫『どうしても生きてる』発売が決定いたしました!Apple Booksが選ぶBest of Books 2019ベストフィクションに選ばれ、文庫化を望む声も多かった本作。
文庫として、装い新たに皆様の元にお届けします!
あらすじ
死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。
――「健やかな論理」
家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。
――「流転」
あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。
――「七分二十四秒目へ」
社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。だから考えることをやめました。
――「風が吹いたとて」
尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が映されているような気がした。
――「そんなの痛いに決まってる」
性別、容姿、家庭環境。生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。
――「籤」
など、鬱屈を抱え生きぬく人々の姿を活写した、心が疼く全六編。