夫婦別姓――私はそこに昭和の匂いを嗅ぐ。
2021年の衆議院選挙では、新型コロナ対策、経済政策や子育て支援と並んで多様性も論点となった。そこで各党が第一に掲げるのは「夫婦別姓」。続いて「性的マイノリティ」への差別解消である。
もちろん、夫婦別姓という論点が悪いのではない。むしろ、1980年代から続く論争を現代まで積み残していることが問題なのだ。とはいえ、私を含めて夫婦別姓という主張に熱狂する30代は少ない。大学の教室で夫婦別姓を語っても、白けたムードが漂うだけだ。
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ハイスペック女子のため息 season2
ハイスペ女子は自分で自分が面倒に思うこともある。社会に邪険に扱われ、「なぬ?」と思うこともけっこうある。今日もぶつかる壁や疑問を吐露する社会派エッセイ。
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