人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2022年上半期 12星座別あなたの運勢』より、
全体運
自分のためのようでいて、誰かのためでもある。
ここ10年あまりのあいだ、胸に抱き続けた願望はあるでしょうか。好きな仕事で第一人者になり、脚光を浴びている姿。たくさんの友達に囲まれ、笑顔でワクワク過ごしている姿。地域社会のために役立っている姿。疲れて帰った日の夜、何も予定がない休日の午後、そんんなときにふと脳裏をよぎる、輝いている自分。こんなふうになれたらいいな。無理かもしれないけど、何かがどうかして叶ったりしないかな。そんなふうに思ってきたことを、いよいよ現実のものとして追いかけていくことになりそうです。
2022年上半期、ふたご座の人々は「自分の願望」と「社会のニーズ」をマッチングさせていく時期にあたっています。自分はどう生きたいか、そして社会でそれをどう活かしていけるのか。それを模索し、見つけていけるのです。ただ「好きなことをして、楽しい!」だけでは、終わらないのが2022年の特徴。この社会を構成するひとりの人間として、何らかのかたちで他人に貢献する。自分のためのようでいて、同時に誰か、そして社会全体のためでもある――そんな行動のキーとなるのが、冒頭で触れた「願望」です。ここ10年あまり、あなたの胸のなかにずっとあった願望。それが、リアルかつチャレンジングなかたちで動き始めるでしょう。
人は生きていくなかで、たくさんの願望を抱きます。誰かの役に立ちたい。成功をおさめたい。充実した毎日を過ごしたい。好きなことで目立ちたい。これらを叶えるためには、「ただ楽しいからやる」だけでなく、やりたいことを社会というシステムのなかで行っていかなければなりません。たとえば「成功をおさめたい」であれば――人によって成功の定義はさまざまでしょうが――金銭的・物質的充足を目指すとすれば、いいものをたくさん売って財を築き、税金を払うことで社会を豊かにすることが考えられるでしょう。名声を目指すとすれば、社会のために価値あることをしたり、思想によって勇気を与えたりすることが考えられそうです。思わず当たり前のことを書いてしまいましたが、魔法のように突然、何かが叶う時期ではありません。自分の頭で「どんな目標であれば、自分の願望は叶えていけるのか」を考え、「社会で求められているもの」に思いを巡らせ、マッチングさせていく。そうした一連の流れに幸運の追い風が吹いて「叶いやすくなる」のが、2022年1月から5月上旬にあたっています。
主に仕事で叶える人が多いだろうと思いますが、たとえばボランティアや社会活動など、所属している組織において力を発揮していけます。自分の願望を叶えようと思ったとき、運命に導かれるようにしてそうした場所と出会えることもあります。
大事なことは、道は「ある」と考えること。「そんなこと、どうせ無理だよ。できっこないよ」などと、自分から道を閉ざしていては、チャンスをシャットアウトしているのと同じことになってしまいます。ふたご座は聡明な人々ですが、こうした「可能性に賭ける」ようなタイミングでは妙に現実的になり、ドライな発想をすることがあります。願望の実現につながる道がないなら、作ればいい。この地球全体を道と思ったっていい。そんな発想でいることも、2022年の運を上手に使っていくことにつながります。
なお、こうした「社会」のお話をすると「今は子育て中で、社会との接点は限られている。何もできない」「離職中の自分には、幸運は巡ってこないのか」といったお声が届くことがあります。そんなふうに思えてしまうのは、寂しいですよね。
でも大丈夫、占いはそんなに意地悪なものではありません。誰もが、社会の一員です。未来の社会を担う子どもを育てる。消費をして経済を回していく。どれも立派な社会活動ですね。子どもは学校の先生の仕事を作り、教科書の出版社を潤わせ、おもちゃ屋さんを成り立たせています。病気の人は病院を、ケアする人材を、それらを育成する学校を成り立たせています。仕事をしてお金を稼ぐだけが社会貢献ではない。そんな社会の多様性が、見えてくる時期でもあります。
また、この上半期には難しくても、同じ意味合いを持つ時期が2022年11月から12月にかけて巡ってきます。今は動けないならば、動けないなりに社会を構成しています。そしてチャンスは、なくなるわけではありません。自分は、あとで叶えることになっているのだ。そんなふうに、プラスに受け止めていけるといいですね。願望をしっかり抱きながら、ビジョンをより鮮明に描いて“そのとき”を待ちましょう。
新しい夢が見えてくる。
5月上旬までは、かなり忙しい日々が続いていくでしょう。上記の「願望」絡みのお話になってくるだろうと思うのですが、仕事においてチャレンジングな課題がたくさん舞い込んでくるからです。目の前の課題とガッツリ向き合って、情熱的にこなしていく人が多いのでしょう。
そうした空気がふわりと緩むのが、5月中旬。肩の力を抜いて、周囲を見渡す余裕が出てきます。友達から「ちょっと会わない?」なんてお誘いが増えるなど、プライベートが急に賑やかになってくる人も多そうです。
ここであなたが向き合うことになっているのが、「夢」です。2021年から2022年は立場が変わったり、肩書を得たりする人が多い時期なのですが、そうしたものからふと離れたところで「個人としてできること」に関心が向かうようになるでしょう。社会と密接にかかわったあとだからこそ、見えてくる「自分らしい自分」「次に叶えたい夢」もあるのかもしれません。
この時期のあなたは、仲間に恵まれることにもなっています。5月上旬まではどこか「孤軍奮闘」という言葉がよく似合うようなムードのなかにいた人も、協力者や相談相手に恵まれるでしょう。人が幸運の呼び水となることも多いはずですし、人と交流をはかることで起こる化学反応もあるようです。
自分という「個」を大切にしながら、人との交流を広げていきましょう。今のあなたに必要な人とのご縁が、この時期は自分から働きかけることで広がっていくはずです。
※2022年上半期のふたご座は、仕事運について語るべきことが非常にたくさんあります。仕事運に文字数を割いたため、総合運は他の星座よりも短めになりました。無料公開分でご覧いただいている皆様、ごめんなさい! もし気になる部分がありましたら、電子書籍版もぜひご覧いただけたらと思います。
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※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。