人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2022年上半期 12星座別あなたの運勢』より、
全体運
自分と、お互いを大切にし合える人のために尽くす。
大切にするものと、そうでないものをひとつひとつ分けていく。そんなふうにすると、2022年上半期はとても生きやすくなるのではないかと思います。何が大切で、何が大切でないか。こんな区分けをすることは、優しくないことだと思われるでしょうか。そうかもしれません。みんな大切にできたら、それが一番です。でももし、自分をすり減らしてつらくなってしまうような日が来たならば、「あなたを大切に扱ってくれない人や場所からは、距離を置く」ということを意識していただければと思います。
というのも、2022年上半期のてんびん座は、年明けからなかなかの忙しさに見舞われるためです。スタートダッシュをきかせたらそのまま減速できずに走り続ける、といった感じで慌ただしい日々が続いていくでしょう。昨年は「やりたいこと」に取り組めた方が多いと思うのですが、今年は一変して「やるべきこと」を追いかけていくことになります。義務や責任は常に重くのしかかるのですが、不思議と「無理にやらされている」という感覚は少ないでしょう。この時期のあなたは「これは自分の役割なのだ」という明確な自覚があり、みずからパーフェクトを目指してもりもりと頑張っていきます。「やった!」という達成感、「自分にもできた!」という自己効力感が、日々を支えていくでしょう。こうした傾向は、5月上旬まで続きます。
この時期のあなたが忙しいのは、単純にやるべきことが増えるということだけでなく、「他者に貢献する」ということを目指すためでもあります。自分のために動くばかりでなく、まわりの人のために頑張りたい、自分にできることがあるならしてあげたいと、真摯に思うようになるのでしょう。やや自己犠牲を払いすぎたり、自己の探求よりも日々の雑事に流されるようにして過ごしたり、ということも多くなりそうです。
てんびん座の人はもとより、他者とのかかわりに敏感な人々でもあります。相手がしてほしいことをパッと察して動いたり、ベストな距離感を見極めたりすることは、特に意識せずとも自然になさっているでしょう。そんなあなたですから、「自分が何をしてあげたらいいか」ということも微に入り細に入り、思いつくのだろうと思います。だから忙しくなる、でも「そうせずには、いられない」のだろうと思います。
冒頭の「大切にするものと、そうでないものをひとつひとつ分けていく」という提案は、てんびん座のあなたのこうした運勢を踏まえて、申し上げたものです。たとえば所属している組織が、あなたに限らず従業員の善意や意欲ばかりをかすめ取るような状態になっていた場合。たとえばあなたの身近な人が、あなたの優しさを利用してあれこれと面倒事を押し付けようとしている場合。こうしたものは、実際にその場にいない段階で想像すれば「まあでも、そんなヤバい相手ならすぐ気づくでしょ」と思うものです。でも実際、渦中にいると自分に余裕がなかったり、いい人だろうと思い込んでしまったりして、まるでわからなかったりします。もし「人のために力を尽くそう」「助けてあげよう」と思ったときは、相手が「あなたを大切にしてくれているか」を、必ず考えるようにしてみませんか。あなたもご存知の通り、時間も労力も有限です。同じ力を尽くすのならば、自分と、お互いを大切にし合える相手を選んでいけたらいいですよね。
幸いにして、こうした「調整」は、今年のあなたにとっては非常にスムーズにいきます。「これは、私の責任範囲ではありません」「ここまではできません」ときっぱり言って通じるようなところがありますし、「じゃあこういう条件でどうでしょう」と調整もできます。思い切って言ってみれば、意外とスルッと通ることも多いでしょう。だから、自分とお互いを大切にし合える人のために頑張れるかどうかは、「自分しだい」の部分も多いのです。そして、あなたが求めるならば、救いの手を差し伸べてくれる人は決して少なくないはずです。
あなたの優しさや努力を、丸ごと持っていくだけの人のために、頑張らなくて大丈夫。そのことは、覚えていらしてくださいね。
自分のための「調整」を。
知らず知らずのうちにハードワークになってしまいやすいこの時期、自分のメンテナンスをすることもとても大事です。ワークライフバランスを踏まえ、自分が心身ともに健康でいられるラインを見極めていきましょう。特に、多忙なときに「いつも以上に頑張る」ことで対処しがちな人は要注意。今年は「頑張らなくてもなんとかできる」方法も、いくつか考えておきたいものです。家電やデジタルガジェットで解決できる手間なら、どんどん取り入れましょう。人に手伝ってもらうのはもちろん、効率アップのための工夫も欠かさずにいたいところ。そして何より、自分の時間を惜しんでまで頑張ろうとしてしまうときですから、「休日は自分のための時間を持つ」ということを必ず守るといいのかな、と思います。
健康のための努力には、前向きな結果が出やすいときです。睡眠や食事のリズムを整えたり、定期的に運動をしたりするといいでしょう。ただし、筋トレやジョギングなどのワークアウトは「やりすぎ」の傾向が出やすいよう。ケガや故障には注意したいところです。
人との出会いが、新たな世界につながっていく。
5月上旬まではどこか、自分やごく身近な相手のために尽力するような、クローズドな時期にあたっていますが、5月中旬から一気に雰囲気が変わってきます。ここから10月いっぱいまで、他者とのかかわりがとても多くなるオープンな雰囲気が続いていきます。単純に人との出会いが増えますし、仕事でもプライベートでも誰かと動くことが多くなるでしょう。「相棒」「バディ」と呼べるような存在ができる人もいそうです。そう、ここでの関係性のポイントは「対等であること」。5月上旬までは「自分が何かしてあげる」ということがメインだった人も、この時期は「お互いがお互いにコミットする」という状態で、さらなる発展を目指す人が増えていきます。
こうした傾向は、プライベートの対人関係においても同様です。結婚や、それに準ずる真剣なお付き合いを視野に入れるような相手と出会える人は多いでしょう。すでにパートナーがいる人も、今までよりも向き合う時間が急増。より対等で開かれた関係を築いていくことになりますし、それが不可能な場合はお互いの幸せのために、別の道を歩もうという話も出てくるかもしれません。それは確かに「終わり」なのですが、新たに望むパートナーシップを得るための「始まり」でもあります。
5月中旬から10月といった時期は、あなたにとってどんなメリットがあるのでしょうか。人によってメリットと感じるものは異なるはずですが、「対等な目線で、お互いのために努力し合える人ができる」という人間関係へのいい影響がまずひとつ。そしてもうひとつ、「自分以外の人の目を通して、外の世界を知る」ということは、この時期ならではの経験だろうと思います。
星占いの世界では、だいたい12年をひとつのサイクルとしてとらえます。うち、前半の6年は個人としての成長を目指す時期。後半の6年は他者や社会とかかわりながら、自分のパブリックな面の成長をしていく時期です。2022年上半期のてんびん座は、ちょうどその切り替わりのタイミングが、5月上旬にやってくるのです。たとえていうなら、学生が社会人として世に出る、あの3月と4月の間の雰囲気が近いでしょう。
5月上旬までは、個人としての成長を目指す時期。5月中旬からは、パブリックな環境のなかで、人とかかわりながら成長する時期。まずはそれが、パートナーや仕事でタッグを組む相手からもたらされます。加えて、これまでよりもたくさんの人の前で自分の意見を表明することが多くなるでしょう。自分や親しい人たちのことだけでなく、さまざまな人の立場や感情を踏まえて動かなければならないことも、今までとは比べものにならない頻度と複雑さで、選択を迫られることになります。いわゆる「オトナの判断」も、求められる機会があるでしょうね。この数年で成長した「自分」を大切に、世の中とかかわっていけたら素敵です。あなたならきっと、有意義な挑戦をしていけるのだろうと思います。
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※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。