クイズ王であり、今は人気クイズ作家として活躍中の古川洋平さん。
コロナ禍をきっかけに、10カ月で112kg→64kgのダイエットに成功しました。
そのビジュアルの変化もさることながら、クイズ王ならではの理にかなった「超効率的」なダイエット法が話題に。
数あるダイエット法を調べまくり、その「共通点」を整理。
科学的で普遍的、リバウンドしない「痩せる正解」がつまった『クイズ王式ダイエット』がついに一冊になりました。
刊行を記念して、ダイエットの極意を一部抜粋してお届けします。
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運動しなくてもカロリーは消費できる
第3章まで読み進めてくださった皆様、ありがとうございました。
正直申しまして、この第3章までを完璧に理解し、実践するだけで、ある程度のダイエット効果は見込めてしまいます。それほど「食べるもののコントロール」がダイエットにおいて大切なのです。
それなのに、多くのダイエットを志す人は「運動が苦手だから私には無理~」と、最初に「運動」のことを考えてしまうのです。かくいう僕も前述の通り、今までは痩せようと思ったら、思い立った初日からジョギングとかをしていたわけですから、いかに無知だったかがわかりますね。
ただ、無知である自分を責める必要はないのです。むしろそれだけやる気を出した自分を褒めてあげましょう。そしてあなたはこれから知識を得て、正しい「消費」について学びます。やる気と知識が結び付けば、必ず結果が出るのです。安心してくださいね。
この章ではもちろん運動についても語るのですが、怖がらなくて大丈夫。「根っから文化系の運動嫌いのオジサンでも痩せられて、まったくリバウンドしていないダイエット」というのが本書の売りなのですから、「毎日たくさん走りましょう!」とかいう結論にはならないわけですね。さあ、それでは毎日たくさん走らないのに、どうやってカロリーを「消費」していくのか、詳細を見ていきましょう。
最小限の努力で代謝を最大限上げる! 最も効率的な方法とは
「代謝が良い」「代謝が悪い」という言葉をよく聞きますよね。「私は代謝が悪いから痩せないんだ~」という風に、痩せるかどうかの指標として「代謝」という言葉が引き合いに出されたりします。
「代謝」とは簡単に言うと「生命維持に必要なエネルギーなどを生み出すために体内で起きる化学反応」です。まだちょっと難しいですね。専門的な部分をすっ飛ばしてもっと簡単に言うと、「食べ物を食べて、それをエネルギーに変えること」だと捉えて問題はないでしょう。
つまり代謝が上がれば、食べたもののカロリーを、きちんとエネルギーとして消費してくれるという意味になります。
ちなみに「代謝」は英語(形容詞)で何というかご存じですか?
実は「metabolic(メタボリック)」といいます。そう、太っている人のことを「メタボ、メタボ」と呼んでいた、この「メタボリック」こそ「代謝」という意味の英単語だったのです。
通称メタボと呼ばれる「メタボリックシンドローム」は、日本語では「代謝症候群」と呼ばれる、肥満、高血糖こうけつとう、高血圧、脂質異常症などの身体の異常を表す言葉です。それだけ肥満と代謝は密接な関係にあると言えますね。
そんなダイエットの概念として欠かせない「代謝」は、以下の3つの種類と割合に分けられます。
一番わかりやすいのは、「(2)運動代謝」。これは運動することで起こる代謝のことです。
「えーっ! 運動すればカロリーを消費すると思っていたのに、運動代謝は全体の3割しかないの!?」と思われたあなた。そうなんです。僕もこの事実を知った時には驚きました。痩せるには運動を頑張るのが近道だと思っていたからです。
「名前の長い『(3)食事誘発性熱産生しよくじゆうはつせいねつさんせい』というのは何か専門的すぎてよくわからないけれど、約6割と書いてある『(1)基礎代謝』がどうやら大事そう」と思われた方も多いかと思います。
そう、ダイエットにおける「消費」の項目で最も取り上げるべきは、この「基礎代謝」なのです!
すごいぞ基礎代謝
それでは、この「基礎代謝」というものが何なのかについてご説明しましょう。
基礎代謝というのは、人間が寝たきりの生活をしていても行われる代謝です。別の言い方をすれば、人間の1日の消費カロリーは基本的に6割が「何もしていない時」に消費されているということになります。人間の生命維持には、それだけのエネルギーが必要なのですね。呼吸をしたり、心臓が動いたり、無意識のうちに僕たちの身体はエネルギーを使って動いているのです。
6割もの高い割合を占めるこの「基礎代謝」を高められれば、3割しかない運動代謝を上げるよりも、効果的な感じがしますよね。実際、あらゆるダイエット指導者の方々が、この基礎代謝の大切さを語っています。
そもそも、人間の代謝は男性なら18歳、女性なら15歳をピークに落ちてくると言われています。「昔はどれだけ食べても太らなかったのに、中年になったらどんどんお腹が出てきた」と嘆いているおじ様方を見たことはありませんか? これはまさに、代謝が落ちてきたことによる中年太りが原因と考えられます。
本書を読まれている皆様のうち、19歳以上の方は、今後この「年齢とともに低下する代謝」に抗いながらダイエットを進めていかなければなりません。そのためにまず着目するべきなのが、この基礎代謝なのです。
「筋肉をつけて代謝を上げよう」は本当なのか?
今まで一度でもダイエットに興味を持った方なら「筋肉をつけて代謝を上げよう」というワードを聞いたことがあるでしょう。この言葉はスポーツジムの勧誘などでもよく使われる言葉ですし、これこそが代謝を上げる最高の方法だと心から信じている人もまだまだたくさんいます。
しかし、この言葉は半分本当、半分怪しいというのが正しい認識だと僕は思っています。
というのも、筋肉は人間の基礎代謝に占める割合のランキングで「第3位」だからです。
筋肉が人間の基礎代謝に占める割合は「18%」。実はそんなに多くないんですね。もちろん、筋肉をつければ代謝が上がるということ自体は間違いのない事実なのですが、それだけでガクンと体重が減る訳ではありません。筋肉が1㎏増えた時にアップする消費カロリーは13です。これはコンビニのおにぎりを小さく一口食べただけでふいになってしまうカロリーなのです! 何か期待していたのと違くないですか?
しかも、この「筋肉を1㎏増やす」という行為は、並大抵の努力ではできません。僕はダイエット成功後、筋トレに励み「ムキムキになりたい!」と張り切っているのですが、1ヶ月で1㎏増やすのが精いっぱい。筋肉が増えやすい初心者でも1年で10㎏増やせれば最高というような世界です。
つまり、「筋肉を増やして消費カロリーをアップさせる」という意味でのダイエット効果はあまり期待できず、効率も悪いといえます(でも、筋肉が多く体脂肪率の少ない身体は見た目が良く、より痩せて見えるので、筋トレ自体はとってもおすすめです)。
さて、頼みの筋肉がこのような現状であるとわかった以上、期待するのは基礎代謝ランキングの上位に残されたあと2つですね。
さあ、期待の第2位の発表です。第2位は……(ドコドコドコドコドコドコドコドコドン!)「脳」です! その割合は「19%」! あまり筋肉と変わらないですね。
脳が消費カロリーに占める割合が高いというのは、意外に思われた方も多いかと思います。でも頭を使った後に、糖分が欲しくなったりした経験を考えれば、納得いく方もいるのではないでしょうか。
さあ、それでは第1位の発表です。第1位は……(ドコドコドコドコドコドコドコドコドン!)「肝臓」です! えっ、肝臓! 今まで生きてきて、肝臓に注目したことなんてなかったよ! 僕も最初に知った時には、そんな感想を持ちました。しかしてその割合は何と驚異の「27%」! 断然トップの基礎代謝界のエース、それが「肝臓」なのです!
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ダイエットに欠かせない「基礎代謝」の第一は驚きの肝臓。肝臓をケアすることが理想の体型への近道なのです。では具体的にどんなことをすればいいのか?続きは本書をお楽しみください。
※書籍内で紹介しているダイエット法や食品、商品について、効果・効能には個人差があります。
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頭がいい人の痩せる"正解"教えます。
〇糖質制限と脂質制限、結局どっちがいいの?
〇食事も生活も変えなくていい。まず3週間〇〇だけする
〇痩せたいなら肝臓を鍛えなさい! の理由とは?
調べれば調べるほど出てくるたくさんのダイエット情報。
皆さんは「情報が多すぎて」ダイエットに迷いが生じ失敗してしまった経験はないでしょうか?
別々の立場の人が言っているダイエット法の「共通点」を整理、つまりいいとこどりをすることで、科学的で普遍的・リバウンドしづらい「痩せるメソッド」を確立。それがこの「クイズ王式ダイエット」なのです。