ファッションやメイク、アクセサリー、日用品で上手に「色の力」をとりいれれば、運は上向く!『心と体をきれいにするカラーセラピー』(高坂美紀著、幻冬舎文庫)から、色が持つ様々なパワーと、上手な使い方でいい波にのるヒントをお届けします。2022年は、色の力で、美と健康も引き寄せましょう。
「色」は、ホルモン分泌の指令を出すきっかけになる
なぜ、「色」によって「心」がきれいになり、「体」まできれいになるのでしょうか。
それは、「色」が二つのルートで「心」に作用し、その影響を受けて「体」が変化するからです。
では、「色」が「心」に作用する二つのルートを、それぞれのぞいてみましょう。
まず一つ目のルート。
「色」が目から光線として入り、目の奥で電気信号に変わって視神経を通り、やがて脳の中ほどにある「視床下部」へ届くと、その近くにあるホルモン分ぶん泌ぴつ器官の一つである「松果体(しょうかたい)」というところへ色の情報が伝達されることになり、それによってホルモン分泌の変化が起こり、それが「心」の変化を促します。いわば、「色」の刺激がきっかけでドミノ倒しのような化学変化が連続して起こります。それが「心」さえも変えてしまうのです。
具体的には、「好きな色」や「ピンク」を見ただけで、人は快感を感じます。その時、体のほうでは、快感物質と呼ばれるホルモンの一つである「ドーパミン」の分泌が多くなっているというわけです。
特に、「きれいになりたい」という意識を高めやすいのが、本人が見て「うれしくなる明るい色」。たとえば、ピンク、オレンジ、黄色、白です。だから、きれいになるための「心」のエンジンを発動させるには、積極的にこれらの色を見たり、着たりすればいいわけですね。なかでも、
ピンクからオレンジにかけての、明るめの暖色は、
人を明るく前向きな気持ちにして、
積極的に「きれいになりたい」そして「健康でありたい」
と思わせてくれる色。
人が見ると快感を感じやすい色でもあるため、これらの色を使うことは老化を防ぎ、病気になりにくくする働きのある「ドーパミン」や「β‐エンドルフィン」といったホルモンの分泌を促し、人をいきいきさせることにつながると考えられます。
こうしたホルモンが、幸せな恋愛をしている時や幸福感を感じている時に分泌されやすいということがわかっていますから、私たちは、ピンクやオレンジに限らず「うれしくなる色」を使い、「うっとりする色」で生活を彩ればよいのです。
心と体をきれいにするカラーセラピー
「銀色で直感が冴える」「明るいグリーンで美肌&肩こり解消」……ファッションやメイク、アクセサリー、日用品で上手に「色の力」をとりいれれば、運は上向く!『心と体をきれいにするカラーセラピー』(高坂美紀著、幻冬舎文庫)から、色が持つパワーと、上手な使い方でいい波に乗れるヒントをお届けします。2022年は様々な「色」を自分の味方に。