「それ私の言いたかったこと!!」と全国の妻が共感しまくるTwitterアカウント、「妻のパンチライン(@wifeisking)」。夫が呟いたツイートを妻が振り返る形の書籍『妻のパンチライン』が発売中です。
年始の今日、実家に帰省している人も多いのでは。子どもを任せられる人がいる日こそ、夫婦でじっくり話す時間を作ってみてはいかがでしょうか。参考になる部分の試し読みを本書からお届けします。
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我が家では年初、去年の反省と新年の抱負を語り合う夫婦会議をやっている。子供が寝たあと真剣に。なぜこんなことやるのか?妻曰く「仕事の目標だけでは自分も家族も幸せになれない。仕事縛りでない素の自分の面積を知れることが大事。そのパートナーが夫婦。自己愛を上げる事が本当のQOLを上げるの」
— 妻のパンチライン@書籍発売中 (@wifeisking) January 5, 2021
〈妻談〉
一人目の子が1歳になって少し経ったお正月に初めて夫婦会議をしました。
当時、会社を立ち上げて間もなかった夫は、自分の仕事ぶりやプライベートとのバランスを聞いてもらえるようなパートナーが会社におらず、ただがむしゃらになっていました。私にその聴き役が務まるかはわかりませんでしたが、子育て中に私が感じたのと似た孤独を夫から感じ、気がかりでした。
起業したはいいものの、このままだと夫自身が仕事に呑み込まれて自分の会社の社畜になってしまうと思いました。
経営者としての自分と同じぐらい、人としての自分、夫や父親としての自分を大切にしてほしいと漠然と感じているうちに、このツイートの言葉が出ました。
家庭は、自分たちのニーズに対して、感情のままに動き、その結果を理屈で考えられるフィールドです。
このフィールドでの経験は仕事にも大いに役立てられると思うんです。
属している会社のリソースのみを使って自分に何ができるかを考えるだけでは視野は広がっていきません。しかし自分の人生の中で経験してきたこともリソースとして生かせれば、もっと世の中全体のニーズが見えてくるのではないかと思います。
家庭にはその可能性があると思っています。
夫婦で大切にしてることは?と聞かれ妻は、
— 妻のパンチライン@書籍発売中 (@wifeisking) October 7, 2020
「ビジョンの共有。ただビジョンは願望でなく、アクションを積み重ねると向こうからやってくるもの。俺はBIGになる!と言って実際はパチンコ屋に並んでギャンブル漬けになってたら、永遠にBIGにはなれない。小さくても前に進むアクションがあるかが大事よ」
〈妻談〉
自由に生きたいと誰しも思っていますよね。私も、思っています。
大きな頂上を目指す生き方って憧れるし、応援したくなります。夢を語り発信するのは、常人にはなかなかできないことです。
夢を追う行動のことを努力なんて言ったりします。努力って、もっとやりたいもっとよくなりたいという向上心とセットの言葉で、苦痛を伴う側面はあるにしても決して苦しいだけの言葉ではないと思います。
目標を達成したいという実直さに加えて、それを達成するとどんな人に喜んでもらえるかまでの未来を想像できると、夢と人が繋がって途端に現実的になります。
夢やビジョンは、自分以外の人を幸せにするという基本的な思いやりが込められてこそ良いものになりますし、良いアクションに繋がります。
パチンコで今日一発あてる、誰かのお金を当てにする、家のことに無関心で自分勝手に動く……そんなアクションに、思いやりはありません。だからビジョンを語る資格もないんです。
つまり、どんな時でもアクションには「自分以外の誰かの幸せを考えているか」という行動ルールが必要です。このルールがあるからこそ良いビジョンに繋がります。
家庭でも仕事でも思いやりの気持ちこそがルールの“元締め”なんです。
マーケティングでは「ターゲットと競合を押さえたら勝てる」とよく言いますが、家庭におけるビジョンだって同じです。
ターゲットは自分と家族です。競合はあなたの心の中にある偏見です。あなたの立てた壁だけです。
ライバルは自分っていいますが、こういうことじゃないかなと思います。
さぁ、家族のビジョンについて語ってみましょう。
妻のパンチライン
「毎日の家事・子育てのなかで、妻が息するように吐き出すパンチラインをつぶやきます。」
そんな自己紹介を掲げて始まったTwitterアカウント「妻のパンチライン」。
書籍の試し読みや、発売記念Spaceの記事を公開します。