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神様が教えてくれた金運の話/神様、福運を招くコツはありますか

2022.01.02 公開 ポスト

特集 縁起をかつごう

「熊手」「鈴」「招き猫」…縁起ものは、ただの飾りにしないこと桜井識子(神仏研究家、文筆家)

福を招く「縁起もの」の数々。なのに愛でていたのは数日で、あとはホコリをかぶって一年が過ぎ……などという寂しいことをしていませんか? お迎えした「縁起もの」に“現役で働いてもらう”ためには、生き生きと働ける場を整えておくことが必要です。神社仏閣、スピリチュアルの世界に造詣の深い桜井識子さんの『神様、福運を招くコツはありますか?』から、「縁起もの」のパワーを消さないコツをお届けします。

*   *   *

(写真:iStock.com/shinji)

 

熊手は西の壁に掛ける

お正月に縁起物の熊手を毎年買う、買わなかった年は運が悪い1年だった、という知人の話を聞いて去年から私も熊手を買っています。効果のほうはどうなのか、今はまだ検証中ですからハッキリとは言えませんが、ラッキーアイテムなので福を呼び込んでいる気配はあります

母も同じく縁起を担いで買っていますが、ここ最近はどうもツキがない、ということを先日話していました。熊手が落ちたからやろか……とボソッと言っていたのですが、飾っていたものが落ちたから運が落ちるということはないように思います。

そこで「ん?」と思ったので、

「西に掛けてる?」と聞くと、

「西に掛けるん?」と問い返してきました。

私も最初はどの方角でも構わないだろうと思い、東の壁に掛けていました。すると日に日に、熊手が持っていた威勢の良さみたいなオーラが失われていったのです。しばらくそのまま掛けていましたが、福々しい感じが抜けてきたので西の壁に掛け替えました

どうして西にしたのかと言うと、以前うちにいた大黒様が、最初は西に向かって座っていたからです。福運に影響する大黒様が自分の意思で西を向いて座っていたので、これは何か西にあるのだろうと考えました。

(写真:iStock.com/tadanori)

西の壁に掛けて少しすると徐々に輝きを取り戻し、縁起物のオーラを放つようになりました。今は引越しをして西側は角になるのですが、その角に掛けています。

南と北の方角も試そうかと思いましたが、せっかく輝いているのに位置を変えてパワーが消滅してしまったら嫌なので、別の方角にチャレンジするのは少し先になりそうです(もしかしたら挑戦しないかもしれません)。

西は日が沈んで行く方角であり、明るいものが落ちていく場所です。そこに福々しいものを飾って、暗さなどを払拭するのかもしれませんが、今のところまだ詳細はわかっておりません。

 

縁起物はただの飾りにしないことが大切

母は、じゃあうちのも西に掛ける、と張り切って言っていましたが、そこでふと、

「熊手でかき寄せてる?」と聞いてみました。

熊手でかき寄せるん? 何を?

福運を

「???」

母は意味がわからないという顔をしていたので、あ、もしかしたら世間の人もそうなのかもしれないなぁ、と思い、これを書いています。

縁起物は飾りにしないことが大切です。

まず、ホコリがかぶるような置きっぱなしはいけません。縁起物の福を呼ぶ力にもホコリがつくからです。せっせと磨いてキレイな状態にしておきます。このことに関しては以前、本やブログで書きました。

出雲大社で「しあわせの鈴」という縁起物を買って、時々鳴らして魔を祓(はら)っているお話も書きました。ついでに言えば、奈良の大神(おおみわ)神社の境内で買ったご神樹の葉っぱに頭を撫でてもらう話もブログに書いています。鉢植えのご神樹の下に寝そべって頭を葉っぱにつけ、「よしよし」をしてもらうことにするのです。人がその姿を見たら「どうしたのっ!? 大丈夫?」と心配されそうですが、実はこのようなことは大事なのですね。

熊手に話を戻しますと、熊手は「たまに」でいいので、手で持って本当にかき寄せる仕草をします

「えっ、それ50過ぎて本気でやってるんですか!?」と思われそうですが、ええ、極めて真面目にやっています。1人で。黙々と(笑)。

他人が見たら「!」と、絶句して固まってしまうようなポーズでやっていますが、私は幸い一人暮らしなので思いっきりガシガシと福運をかき寄せています。

熊手は本来農具であり掃除用具です。穀物や落葉などをかき集める道具なのです。その働きを見えない世界でもさせるわけです。

(写真:iStock.com/Zbynek Pospisil)

あちこちに散らばって存在する福運を、かき寄せることが“できる”物は熊手以外にありません。

せっかくその機能を持っているのに、クリスマスリースや絵画のように飾っておくだけでは、貴重な機能を封印してしまいます(見えない世界での話です)。たまにかき寄せて、熊手に自分が熊手であることを自覚してもらわなければなりません。

 

鈴は鳴らし、招き猫は手を持って動かす

先ほど書いたしあわせの鈴も鳴らして実際に働いてもらい、ご神樹も波動を与えるという仕事をしてもらいます。見えない世界で“現役で働いてもらう”ためには、道具として扱うことが必須なのです

飾り物としてのんびり眠られては困るので、私は時々縁起物たちを実際に動かす、または使用するポーズをしています。こうして縁起物たちの自覚を促し、機能を発揮させるというわけです。

我が家に招き猫は置いていませんが、もし持っていたら、時々招き猫を抱えてその手を「おいでおいで」をするように動かすと思います。招き猫がいくらいても招いてもらわなければ福運はこないからです。

破魔弓(はまゆみ)も我が家にはありませんが、もし持っていたら時々それで矢を射る仕草をして、魔を祓うと思います。

週に1回タバコを吸わせると、願いを叶えるという南米のエケコ人形は、私は縁起物だと思っていないので相変わらず玄関に飾りっぱなしです。しかしこちらは、元夫がうちに来るたびにエケコ君たちの頭を撫で撫でしています。「運を招いてくれてんねんな」と労(ねぎら)いの言葉もかけています。

縁起物を見えない世界で機能させる行為は、人が見たら「……」と引いてしまうと思いますが、私はせっせとやって福運をゲットしています。そうか、試しにやるだけならタダだしね、と思われた方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

*   *   *

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桜井識子 神仏研究家、文筆家

1962年広島県生まれ。霊能者の祖母・審神者の祖父の影響で霊や神仏と深く関わって育つ。1000以上の神社仏閣を参拝して得た、神様仏様世界の真理、神社仏閣参拝の恩恵などを広く伝えている。神仏を感知する方法、ご縁・ご加護のもらい方、人生を好転させるアドバイスなどを書籍やブログを通して発信中。最新単行本『ごりやく歳時記』のほか、『桜井識子の星座占い』『東京でひっそりスピリチュアル』『ごほうび参拝』『神様仏様とつながるための基本の「き」』『おみちびき』『死んだらどうなるの?』など著書多数。

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