1月26日に発売になった宮内悠介さんの新刊『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』。本書は、明治末期に実在した日本初の耽美派サロン「パンの会」を舞台に、若き芸術家たちが謎解きを繰り広げるミステリー作品です。木下杢太郎、北原白秋、石川啄木、石井柏亭といった面々が、自らの芸術と生き方を見定めようと格闘するさまを描いた青春ストーリーでもあります。
今回は本作同様、アイザック・アシモフの名作『黒後家蜘蛛の会』形式で展開される軽妙なデビュー作『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』を上梓した笛吹太郎さんをゲストに迎え、お二人に作品談義、ミステリー談義を繰り広げて頂きます。ぜひご参加ください。
イベント概要
日時:2022年2月26日(土)19:00~20:30(15分前より接続可能)
主催:代官山 蔦屋書店
料金:1100円(税込)
お問い合わせ先:daikanyama.tsutayabooks.onlineevent@ccc.co.jp
詳細・お申し込み:代官山 T-SITEのお知らせページから
登壇者プロフィール
宮内 悠介 (みやうち・ゆうすけ)
1979(昭和54)年東京生れ。1992(平成4)年までニューヨークに在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2012年の単行本デビュー作『盤上の夜』は直木賞候補となり、日本SF大賞を受賞。2013年、『ヨハネスブルグの天使たち』も直木賞候補となり、日本SF大賞特別賞を受賞。同年に「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。2016年、『アメリカ最後の実験』が山本周五郎賞候補になる。2017年、『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞、前年芥川賞候補となった『カブールの園』で三島由紀夫賞を受賞。2018年、『あとは野となれ大和撫子』で第49回星雲賞(日本長編部門)受賞。2020年『遠い他国でひょんと死ぬるや』で芸術選奨新人賞受賞。そのほか『偶然の聖地』『黄色い夜』『超動く家にて』など著書多数。
笛吹 太郎 (ふえふき・たろう)
1980年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2002年、「強風の日」が第9回創元推理短編賞最終候補となり、翌年《創元推理21》2003年春号に同作品を掲載する。ミステリーズ! 新人賞最終候補には第6回(09年)を皮切りに三度選出された。20年、《ミステリーズ! 》vol.99に「コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎」を掲載。好評を受けこれをシリーズ化した本書で念願の本格的デビューを果たす。
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かくして彼女は宴で語る
明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、その名も「パンの会」。隅田川沿いの料理店「第一やまと」に集った木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木等が推理合戦を繰り広げる。そこに謎めいた女中・あやのも加わって―。若き芸術家たちが謎に挑む傑作青春ミステリ。鬼才・宮内悠介の新境地!